枕草子と共に語られるのが源氏物語ですね。これらの作品に私は別の観点からも非常に興味深く思っています。両作品とも漢語が殆ど使われずに殆ど一貫して大和言葉で綴られていることです。 日本と同じく島国のイギリスでは言語の母体はゲルマンですが、ラテンの言葉も入って来ていて、混血して、現代英語になっているように、日本語も大和言葉と漢語が混血して、現代日本語になっています。 私たち日本人はこれらの古典を紐解けば、いつでも日本語の原型に戻れるのです。しかも、文学というジャンルで戻れるのです。このことは日本人にとってラッキーなことだと思ってます。英国ではせいぜいシェイクスピアからだと言いますし、彼の作品は混血後の限りなく現代英語に近い英語です。 日本語が激しい変動が無く穏やかに発展した理由は、騎馬民族に征服されなかったからだ、と専門家は指摘しますが、勿論、そういうこともありましょうが、王朝時代の女性の文学志向の存在も忘れてはならないと思うのですが。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
枕草子と共に語られるのが源氏物語ですね。これらの作品に私は別の観点からも非常に興味深く思っています。両作品とも漢語が殆ど使われずに殆ど一貫して大和言葉で綴られていることです。
日本と同じく島国のイギリスでは言語の母体はゲルマンですが、ラテンの言葉も入って来ていて、混血して、現代英語になっているように、日本語も大和言葉と漢語が混血して、現代日本語になっています。
私たち日本人はこれらの古典を紐解けば、いつでも日本語の原型に戻れるのです。しかも、文学というジャンルで戻れるのです。このことは日本人にとってラッキーなことだと思ってます。英国ではせいぜいシェイクスピアからだと言いますし、彼の作品は混血後の限りなく現代英語に近い英語です。
日本語が激しい変動が無く穏やかに発展した理由は、騎馬民族に征服されなかったからだ、と専門家は指摘しますが、勿論、そういうこともありましょうが、王朝時代の女性の文学志向の存在も忘れてはならないと思うのですが。