フレデイ タン のコメント

スターリンはトロッキーの国際共産主義を弾圧しました。当時の彼には米国と半島で張り合って覇権を確立する野心が乏しかったと推察されます。やはり、隣の大国の中国の毛沢東の危機意識が38度線の成立に寄与したと孫崎先生の「朝鮮戦争の正体」を読んで改めて思いなおしています。

先生の「朝鮮半島の正体」から多くの知見を得ましたが、その中でも、私がポイントと思うのは当事国の米国が朝鮮戦争を「忘れてしまいたい失敗の戦争だ」と深く認識し、西側のメデイアや出版界に対して「真相を書くな!」と脅迫めいたことをしている事実です。

振り返れば、日本も実は半島で失敗の戦争をしています。実は、豊臣軍が半島で何をやったのか事実関係がさっぱり分かりません。豊臣秀吉には米国と同じく朝鮮征伐を「忘れてしまいたい苦い戦争だった」のでしょう。ところが、侵略受けた李王朝も苦い戦争だったみたいです。朝鮮の「武」のヤンパンが逃げまどったらしいのです。両国にとって苦渋の戦争です。

トランプが韓国から駐留軍の数を減らすらしい。米国はやっと朝鮮民族の「しぶとさ」に気付いたみたいです。米軍が半島から完全撤退すれば、北朝鮮は平和に向けて前進することが期待出来ます。

トランプは朝鮮半島を中国、ロシアに攻め入る入口とし活用する米国支配層が抱く旧式の戦略を思い切って返上したと解釈されます。日本もこの米国の変節から「朝鮮半島への感情を根本から改める機会」が到来したと受け止め、そのように舵取りをしなくては、早晩、世界の流れに後れを取ると危惧いたします。

No.3 51ヶ月前

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