なし のコメント

プライベート・ライアンはひどい邦題でしたね。
映画は素晴らしかったのに。

ライアン二等兵、もしくは孫崎さんが書かれたように一兵卒
ライアンと直訳すべきでした。
プライベートライアンがどんな意味なのか知らない日本人が
ほとんとでしょう。

「ライアン二等兵」であることが映画の大きなテーマなのに。

ただわたしの感想は孫崎さんとはちょっと違います。
この映画の売りは、米国のヒューマニズム礼賛とわたしは見ました。
現実にはありえない任務と思います。
スピルバーグがこしらえた任務と思います。

スピルバークは米国はよりよい気高い国であって欲しいと
思っているのでしょう。
日本なら女手一つで育て上げた息子たちをすべてお国のために
捧げた軍国の母として絶賛されたことでしょうが、むろん
スピルバーグは米国はそんな非道な国でなく戦時にあっても
米国がヒューマニズムを失わない国であって欲しいと願って
こしらえたおとぎ話として映画を見ました。

もう一つ言いにくいのですが、ノルマンディー上陸作戦は
ヨーロッパ戦線の転機、などではありません。
以前にも書いたことですが、第二次大戦とは独ソ戦であって
それプラスそれに付随する他国の戦争です。

発端も転機も終わりもすべてドイツとソ連が戦った東部戦線に
あります。

第二次大戦を対ファシズムに対する連合軍の戦いとみるならば
圧倒的な功績はとほうもない犠牲を出して戦い抜いたソ連人が
受け取るべきものです。

ヨーロッパ戦線の転機、なるものはすべてレニングラードを
はじめとするソ連にあります。

戦後、チャーチルが駄本を書き、はたまたハリウッドが戦争映画を
たくさん作りソ連の圧倒的な功績を盗み出しました。
「レニングラード」という映画も作り多少は返しましたが。

No.4 52ヶ月前

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