休戦協定署名の当事者は、米中朝であり、韓国は休戦協定反対のため、当事者ではない。 第一の思惑がぶつかり合うのは、米中朝の3か国であり、日本はともかくとして、韓国の南北統一の悲願は、3か国の思惑が一致しなければ、南北統一どころか休戦協定が終わりにならない。 トランプ大統領は、当初、成果が得られれば、地位が安泰ということで取り組んできたが、信条の経済的ウインウインの利益関係が整えば解決するなどと単純に考えていたのではないか。 統一の障害は、一つは金正恩体制の継続維持問題であり、一つは核兵器の廃棄問題であり、この根本問題に取り組まず、皆が自分勝手に終戦構想を描いていれば、絶対に解決できない。何とかして終戦にもっていきたいと考えている北朝鮮にとっては、韓国の仲介は単なる連絡ボーイでしかなくなる。 南北統一の温度差が北朝鮮と韓国に大きな壁となり、核保有と金正恩体制に対する米中の一致した見解が発展しない限り、一生懸命頑張っているのは、北朝鮮だけになってしまう。金正恩の健康状態が心配されるが、現在の進み具合から判断すると、たとえ生存しても直接北朝鮮の軍部、内政を司っていくのは金与正党第一副部長となっていくのでしょう。韓国は正念場に立たされている。北朝鮮は、米国の大統領選以降に解決を引き延ばしたのであり、文政権は日本に対する八つ当たりを強めてくるのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
休戦協定署名の当事者は、米中朝であり、韓国は休戦協定反対のため、当事者ではない。
第一の思惑がぶつかり合うのは、米中朝の3か国であり、日本はともかくとして、韓国の南北統一の悲願は、3か国の思惑が一致しなければ、南北統一どころか休戦協定が終わりにならない。
トランプ大統領は、当初、成果が得られれば、地位が安泰ということで取り組んできたが、信条の経済的ウインウインの利益関係が整えば解決するなどと単純に考えていたのではないか。
統一の障害は、一つは金正恩体制の継続維持問題であり、一つは核兵器の廃棄問題であり、この根本問題に取り組まず、皆が自分勝手に終戦構想を描いていれば、絶対に解決できない。何とかして終戦にもっていきたいと考えている北朝鮮にとっては、韓国の仲介は単なる連絡ボーイでしかなくなる。
南北統一の温度差が北朝鮮と韓国に大きな壁となり、核保有と金正恩体制に対する米中の一致した見解が発展しない限り、一生懸命頑張っているのは、北朝鮮だけになってしまう。金正恩の健康状態が心配されるが、現在の進み具合から判断すると、たとえ生存しても直接北朝鮮の軍部、内政を司っていくのは金与正党第一副部長となっていくのでしょう。韓国は正念場に立たされている。北朝鮮は、米国の大統領選以降に解決を引き延ばしたのであり、文政権は日本に対する八つ当たりを強めてくるのでしょう。