インコ探しの張り紙、それを猫だと言うおばあちゃんとのやりとり、殆どの東京人が高層に住む現在、その地域には自然があるのどかな環境があるのを彷彿とさせていいですね。 猫については村上春樹にも随想があります。彼が、小学生の時、お父さんと一緒に自宅の西宮夙川近くの夙川土手を辿って約3キロほど下りたところの西宮海岸に長年飼ってた猫を捨てに行ったのです。 二人は海岸に飼い猫をそっと捨てて無言で夙川土手を逆に辿って家路についたのです。二人はやれやれだったに違いない。そして、春樹少年とお父さんが玄関ドアを開けてびっくり。捨てた筈の飼い猫が二人を待っていたのです。二人はそれにも黙して語らず、その飼い猫を飼い続けたということです。 村上春樹とお父さんとの関係はかなり長い期間冷え切ったものであったことは有名な話です。私の感じですが、この事件が災いして関係が冷え切ったのじゃないか、ということです。彼の小説には猫が生き生きと跳梁する光景がよく描かれます。夙川の飼い猫へのオマージュだと私は思っています。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
インコ探しの張り紙、それを猫だと言うおばあちゃんとのやりとり、殆どの東京人が高層に住む現在、その地域には自然があるのどかな環境があるのを彷彿とさせていいですね。
猫については村上春樹にも随想があります。彼が、小学生の時、お父さんと一緒に自宅の西宮夙川近くの夙川土手を辿って約3キロほど下りたところの西宮海岸に長年飼ってた猫を捨てに行ったのです。
二人は海岸に飼い猫をそっと捨てて無言で夙川土手を逆に辿って家路についたのです。二人はやれやれだったに違いない。そして、春樹少年とお父さんが玄関ドアを開けてびっくり。捨てた筈の飼い猫が二人を待っていたのです。二人はそれにも黙して語らず、その飼い猫を飼い続けたということです。
村上春樹とお父さんとの関係はかなり長い期間冷え切ったものであったことは有名な話です。私の感じですが、この事件が災いして関係が冷え切ったのじゃないか、ということです。彼の小説には猫が生き生きと跳梁する光景がよく描かれます。夙川の飼い猫へのオマージュだと私は思っています。