りゃん のコメント

韓国でもPCR検査は全人口の1%しかうけていませんね。おもに例の宗教団体クラスター潰しの過程でおこなったものです。

2月ごろには、宗教団体クラスターの発生で、文政権は逆に追い詰められていた。それを、日本ではできない人権侵害手法と大邱の徹底的な封じ込め(日本の基準では都市封鎖同然)をPCRと併用しつつ、なんとか収束にもっていったというのが実態でしょう。それだって終息ではない。今後第二波、第三波だってくる。終わってはいないのです。

ところがピンチはチャンスとばかり、選挙のための宣伝戦略で「与党(文大統領)がPCR検査をうまく活用し大成功をおさめた」という神話をつくった。それを、あるいは意図的に、あるいは受動的に影響されたヒトビトが、日本にも広めた。

ま、韓国が協力してくれるというのなら、多数の不良品が指摘されている韓国製キットのほうではなくて、徴兵的な制度で集めた新米医師のほうをお願いしたいですね。かれら新米医師を日本に派遣して(危険も伴うし重労働の)PCR検体採取を日本でやってくれるというのなら、わたしは賛成します。本気で助けるとはそういうことだとおもうし、韓国は日本にそのくらいの恩返しはしてもいいのではないかとも思いますし。

PCRは、韓国でもそうですが、日本でも、そしてどの国でも、今のところはですが、「貴重な資源」です。どのように使うかが問題です。3月中旬まで、クラスター追跡で日本がうまくやってるようにみえたころだって、日本のPCR検査はフル回転だった。もちろん、PCR検査数をもっと拡充する必要もあるが、どういう体制でおこなうか(日本でも新米医師等を使う?として、どう法整備する?)、増えてもなお「貴重な資源」であるPCR検査をどう配分するかといった問題があります。PCR検査の結果多数出る無症状陽性者については、受け入れ場所が整いつつあるようですが。

3月下旬、帰国者がもちこんだり、無自覚な外出で、チャイナ肺炎ウイルスは拡散しました。その機を逃さず、「(適宜な程度の)都市封鎖」をじゅうぶんな経済対策とともにおこなうべきだった。前から書いていますが、クラスター潰しは、社会に無症状の感染者が徐々に溜まっていくのは防げず、ある程度無症状感染者が溜まったときに「(適宜な程度の)都市封鎖」をおこなうのは、クラスター潰しとセットなのです。後悔しても遅いですが。

いま喫緊の課題は、医療機関の感染対策ですね。院内感染のためにいくつかの医療機関の稼働率がさがり、チャイナ肺炎以外の通常医療にも影響が出ている。ここをいったんリセットするしかない。今はその過程でPCR検査を大量投入し、一般社会の方は、現状程度の都市封鎖を、もうしばらくは継続するしかないのだろうとおもいます。

No.10 53ヶ月前

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