イワンアサノヴィッチ のコメント

 私も某県庁現役時代に公共事業職場の政官業癒着の実態を労働組合機関誌に投稿してから後、任用差別と左遷の連続でヒラで定年退職しました。まるで人物破壊工作を受けたような半生でした。同期職員(私も大卒上級職)との生涯賃金の差は軽く2,000万円を上回り、反骨職員への弾圧は家族にも及ぶ現実的な経済的な損害を与えるものでした。救われたことは、どの職場に行っても必ず理解をしてくれる同僚がいて陰に陽に励ましてくれたことでした。少なからずの上司もいました。しかし、目立った共闘行為は彼らもなかなか執れません。何故なら次は自分が人事差別を受けるからです。保守独裁長期県政の下では表現の自由なんて、まだまだ現実的には存在しません。保守県政の取り巻き管理職者の口からは『職場に憲法はない』と豪語して職員を半ば恫喝し、自民党議員への投票依頼を職員会議の席上で行う者も現れるくらいでした。私の現役中には「業者との飲食慣例」の廃止運動に労働組合と共に取り組み一定程度の成功を収め、真面目な土建業の業者からも喜ばれました。
古賀茂明氏も同様なのですが、反骨官僚は政権中枢に位置します。十分に政権の政策の矛盾と反国民性やアメリカ従属の実態を理解・分析すべきです。出る釘が直ぐに打たれたのでは意味がありませんから行動は退官後で十分です。そして、実績を生かしながら世論に訴えて国民世論の形成に尽力してください。「政官財癒着」の輩は世論が一番怖いのです。決して外務省一省を改革すれば済むと言う問題ではありませんし、当局も看過はせず様々な弾圧やら懐柔工作をするに決まっています。孫崎さんのエネルギーは世論形成に向けるべきで「一省改革」のみに費やしては勿体ないのです。
国や自治体は常に都合の悪い職員は汚名を着せてでも排除弾圧を目論んでいます。潔癖主義で立ち向かえば「組織に馴染まないとか、反抗的だとか協調性がない」とかあらゆる汚名を管理職者や中間管理職者が巧妙に職場組織にまき散らし孤立化を画策します。しかし、陰ながらの職場同僚の支援は力になりますし、有難いものでした。こう言う実態を多くの国民は識っていません。古賀茂明さんや金子勝・植草一秀さんと意見や見識・立場の違いは多少ありますが、共々に今後も活躍くださることを期待しております。

No.3 142ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細