change のコメント

平安時代は、形式ばった男女間のしきたりがなく、自由奔放な性を謳歌した時代であり、この時代の結婚・失恋は形式ばった届出制でなく、何回も通う、「突然の恋文音信不通」、「足が遠のく」など直截的言動の上に成り立っていたのでしょう。
「いとをかし」などは、恋愛、失恋を「感嘆、称賛」して肯定的に捉え、次に挑戦する「明るい知性的美意識逞しさ」を感じる。
一方,「もののあわれ」は、同情しないではおれないしみじみとした情緒の流れ「自他一体的婉曲性」を言動の中に見ざるを得ない。

キーン氏が言っているように、日本人は、直截的に言動するより、他人を慮って婉曲的に表現し行動する素地は現在も日本人の血の中に脈々として流れていると認めざるを得ない。

No.1 57ヶ月前

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