りゃん のコメント

>>日本においては「早期発見」体制が極めて脆弱である

日本の専門家は「クラスター」の早期発見と感染様式の分析に努めているのだとおもいます。そしてその分析により感染機会となる行動(例:ライブハウスにいく)を広報し、人々の行動変容を促す、という戦略ですね。感染機会を減らす行動としては、例えば手洗いを一貫して勧めています。

この戦略では、そもそも根絶は最初からあきらめていて、「くすぶり続けるが人がたくさん死ぬような大流行はしない」というあたりをめざしているので、そのもとになっている理論が理解できない人や、根絶をめざしたい人には評判が悪いのだと思います。

わたしは、現実の分析から理論モデルをつくって、理論モデルから介入点を決め、その介入によって現実をコントロールする、というアプローチが、すごく知的でかっこよい感じがして好きなのですが、もちろん、このアプローチで正しいのかは、いずれ答え合わせしなければなりません。

9日の専門家記者会見で、たしか感染症学会の人がはっきりいってましたが、夏になっても衰えない、越年するというようなことでした(正確な表現は会見をみてください)。あと、集団免疫には期待できないようなことも。そうすると、ワクチンも特異的治療薬もない今の状態があと1年以上は続くんでしょうから、経済などのことを考えると、諸国もそのうち日本的な考え方を徐々に取り入れていかざるを得ないようにおもいますね。

WHOもパンデミック宣言をだしたし、もうオリンピックはないとみるべきですね(無観客とかは別)。延期といってもいつできるかもわからないし、延期にもおカネがかかるんでしょうし。

No.12 55ヶ月前

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