「未知領域の地図」を描くのは、日本の官僚に限らず、誰にも苦手なのです。 しかし韓国や台湾などが、中国の武漢でコロナウイルス肺炎が発生した直後に対応できたのは、「歴史に学んでいた」結果ではないでしょうか。 日本では、災害が発生しても収まると同時に、それは「過去のこと」として忘れてしまいますが、国によっては、同じような事態か発生した場合に備えて、被害をもっと少なくする方策を考えていたようです。 日本人でも、災害の再発に備えて対策をしようと考える人はいますが、国会などで野党が追及しても「仮定の質問にはお答えしません」という答弁がまかり通っています。こんな答弁が通用しているから、毎年発生する台風や風水害、土砂くずれ、地震などで同じ被害が繰り返されています。 日本の政治家は「安全保障」という言葉を、軍事力強化と同じに考えていますが、感染症や自然災害なども、国にとって重大な「安全保障」なのだということを理解すべきなのです。
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孫崎享チャンネル
(ID:18982160)
「未知領域の地図」を描くのは、日本の官僚に限らず、誰にも苦手なのです。
しかし韓国や台湾などが、中国の武漢でコロナウイルス肺炎が発生した直後に対応できたのは、「歴史に学んでいた」結果ではないでしょうか。
日本では、災害が発生しても収まると同時に、それは「過去のこと」として忘れてしまいますが、国によっては、同じような事態か発生した場合に備えて、被害をもっと少なくする方策を考えていたようです。
日本人でも、災害の再発に備えて対策をしようと考える人はいますが、国会などで野党が追及しても「仮定の質問にはお答えしません」という答弁がまかり通っています。こんな答弁が通用しているから、毎年発生する台風や風水害、土砂くずれ、地震などで同じ被害が繰り返されています。
日本の政治家は「安全保障」という言葉を、軍事力強化と同じに考えていますが、感染症や自然災害なども、国にとって重大な「安全保障」なのだということを理解すべきなのです。