学校閉鎖については学者の間にも意見の違いがあるらしいし、親の立場もいろいろのようだが、もし仮にこどものあいだで集団感染がおこってこどもが数人でも亡くなれば、家族・関係者ばかりか社会的にも大きな嘆きと損失だ。そうなれば安倍首相自身からみても安倍政権はもうもたないだろう。安倍政権はどうでもいいが、こどもの安全という点からわたしは賛成だし、よい政治判断だとおもっている。満員電車にも配慮してほしいものだが。

PCR検査はそもそもかなり false positive や false negativeの問題があるうえ、検査機関の（マンパワーだけでなく、施設の基準等まで含めた）検査能力の問題がある。どうせ特異的な治療法はないのであり、いますべきなのは、軽症者は自宅で安静にすることを徹底させ、一定以上重症にみえる感冒患者に、精度管理の行き届いたPCR検査がいきわたるようにすること等であり、政府は（後手にまわっているが）まずそこをめざしているようにみえるし、それは公衆衛生学的に見てまちがいではない。鳩山由紀夫氏は「コロナウィルスの蔓延を防ぐ最良の手段は、怪しいと思ったらすぐに検査する体制を整えることではないのか」と愚かなツイをしているが、理系でもそっち方面の教育は受けなかったらしい。

しかし、中国の隠蔽があったにしろ、できれば中国が武漢を閉鎖した1月23日、遅くとも春節前までには、中国や他国の様子を見て日本も中国からの来訪者をすべてシャットアウトすべきだった。たとえこれができていても人の往来が完全に無しにはできない以上、ジワジワと感染はひろがったであろうが、現在の日本の狂奔とはかなり様相が違うものであったに違いない。新型コロナウイルスが温かくなれば感染力が落ちるかどうかは温かくなってみなければわからないが、少なくともかなりの時間が稼げたのだ。

シャットアウトできず、国民の生命を守れなかった安倍首相は、騒ぎが一段落した時点で辞任すべきだし、シャットアウトできないような体制を長年にわたって構築してきた自民党・公明党は政権を手放すべきだ。習近平を国賓で招くそうだが、いったい何を言っているのかとおもう。

ちなみに、安倍首相や与党だけでなく、いましたり顔で政府を追及しているメディアも野党も劣化サヨクも、今回の新型ウイルスへの感覚はものすごく鈍かった。まだ一か月少々前のことなのだから、本人たちも国民も忘れてはいまい。こんな連中は安倍首相や与党にも満たない、邪魔なだけのゴミだ。

今回のウイルスが人為的につくられたものだという可能性が一部で取りざたされている。生物兵器説はともかく、人為的につくられたものだという可能性はわたしも一定程度あるとおもっているし、今後きびしく検証されなければならないとおもう。なにか甘いことを考えている劣化サヨクもいるようだが、もしほんとうに人為的につくられたものだということになれば、純粋に過失によって漏れ出したものだとしても、中国への風当たりはすさまじいものになるだろう。一帯一路どころか、場合により中国の体制がゆらぐまで行くかもしれないとおもう。案外そのとき世界に対して中国を擁護するのが、日本の自公、野党、メディア、劣化サヨクの連合体のような気もする。