辺野古での基地建設は、日本側よりアメリカ側の要望が大きいのではと感じることがあります。70年代初頭の米中接近において、周恩来の「日米安保が心配」との懸念に対するキッシンジャーの返事は「日米安保は、日本が二度と侵略戦争をできなくする条約」と断言し、中国側が納得した事実である。それを念頭に置けば、横田空域や沖縄に75%兵力及び海兵隊中心が理解できます。アメリカは敗戦後の日本を「アジアの最貧国」にと考えていました。冷戦中はその目的を変更していましたが、冷戦後は再度その目標が復活したのではと心配しています。冷戦後は、600兆円の公共投資の要求や、めぐるましく交代する首相などの結果、1000兆円を超す財政赤字、電気通信業界の壊滅などによる国際競争力の低下、アメリカのポチの様になって近隣諸国に吠えまくる政治、年金や日銀による株価の高値維持と公共投資に支えられる景気という現状になっています。アメリカとしては、早期の基地建設よりは、湯水のように資産を食いつぶす日本が目的ではと妄想します。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:93853147)
辺野古での基地建設は、日本側よりアメリカ側の要望が大きいのではと感じることがあります。70年代初頭の米中接近において、周恩来の「日米安保が心配」との懸念に対するキッシンジャーの返事は「日米安保は、日本が二度と侵略戦争をできなくする条約」と断言し、中国側が納得した事実である。それを念頭に置けば、横田空域や沖縄に75%兵力及び海兵隊中心が理解できます。アメリカは敗戦後の日本を「アジアの最貧国」にと考えていました。冷戦中はその目的を変更していましたが、冷戦後は再度その目標が復活したのではと心配しています。冷戦後は、600兆円の公共投資の要求や、めぐるましく交代する首相などの結果、1000兆円を超す財政赤字、電気通信業界の壊滅などによる国際競争力の低下、アメリカのポチの様になって近隣諸国に吠えまくる政治、年金や日銀による株価の高値維持と公共投資に支えられる景気という現状になっています。アメリカとしては、早期の基地建設よりは、湯水のように資産を食いつぶす日本が目的ではと妄想します。