りゃん のコメント

中国の公衆衛生専門家・感染症専門家とおもわれる人々が、中国人民向けに説明したものとして興味深い。内容は一般的・初歩的・教育的知識が主で、「最近になり2・3次感染者の感染の程度が弱まっている」「現在の証拠を見る限り、ウイルスの変異は現れていない」という以外はあたらしい情報はないし、そのあたらしい部分もまだ確定的とはいえない。

いかに専門家といえども、せめて2月の終わり頃にならなければ確定的なことは言えないだろうから今の段階では仕方ないが、この程度の説明で安堵できる従順なひとばかりなら、権力側にとってはまったくチョロいものだと思う。

ロシアや北朝鮮という、基本的には中国の友好国な国々も、初動から今までは、中国からの入国を厳しく制限している。そもそも中国自体が武漢だけでなく各地の移動制限措置を拡大している。いかに「隔離」が感染症対策の基本であるかということを表していると思う。

仮に「インフルエンザ程度であった」ということに落ち着くかもしれないとしても、日本でも、インフルエンザで年に1万人くらいは亡くなっていると聞くし、インフルエンザのために使われる医療材料や人件費や仕事量は、保険財政に圧迫を与えたり、限られた資源である医療機関の疲弊を招いている。3月頃には検査材料が医療機関に配られ、ひとびとが殺到するのであろう。

徐々に感染が拡大していくのは避けられないとしても、日本の初動には強い疑問を感じている。「桜を見る会」は安倍政権退陣にはいくら野党ががんばっても結びつかないが、今回のチャイナ肺炎で死者が一定程度出たなら、確実に政権の責任が問われるだろうし、わたしも問う。

No.3 58ヶ月前

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