私の会社員時代の知り合いの一人がレバノン系エジプト人であり、私が日本の総合商社の米国子会社に在籍した時の同僚であり、私が退社したのち数年して、その系列企業の社長に任ぜられた人物である。ゴーン氏の経歴に近い経歴を有し、彼はレバノンのキリスト教徒の家に生まれ、彼が幼少時住んだエジプトのカイロでは、彼の父親はフランス語の教授であったという。私の知人である彼は、フランス語を流ちょうに話し、大学はフランスの大学で化学を専攻し、私が知り合った当時は、当該日本商社のニューヨーク支店の機械部に在籍していた。当然ながら、英語も流ちょうに話し、パスポートはレバノン、エジプト、米国のパスポートを持っていると話していたように記憶する。人当たりが良く、職場の潤滑剤的存在であった。しかし、心の奥底には、頼るべき故国を持たない、孤独な流浪の旅人的な厳しい人生観を秘めていたようにも思う。
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孫崎享チャンネル
(ID:32175174)
私の会社員時代の知り合いの一人がレバノン系エジプト人であり、私が日本の総合商社の米国子会社に在籍した時の同僚であり、私が退社したのち数年して、その系列企業の社長に任ぜられた人物である。ゴーン氏の経歴に近い経歴を有し、彼はレバノンのキリスト教徒の家に生まれ、彼が幼少時住んだエジプトのカイロでは、彼の父親はフランス語の教授であったという。私の知人である彼は、フランス語を流ちょうに話し、大学はフランスの大学で化学を専攻し、私が知り合った当時は、当該日本商社のニューヨーク支店の機械部に在籍していた。当然ながら、英語も流ちょうに話し、パスポートはレバノン、エジプト、米国のパスポートを持っていると話していたように記憶する。人当たりが良く、職場の潤滑剤的存在であった。しかし、心の奥底には、頼るべき故国を持たない、孤独な流浪の旅人的な厳しい人生観を秘めていたようにも思う。