change のコメント

米国とイランの対立というより宗教間の融和失敗が、今後あの忌まわしいIS復活につながる脅威が広がってきているといえるのではないか。

2018年に就任したアブドル・マフディー首相はシーア派出身であるが、スンニ派にも多くの人脈があり宗教間の懸け橋として期待された。期待に反して、宗教間の融和は、シーア派既得権益から見ると脅威に変わってしまった。

シーア派武装組織は政府を支えると同時に大きな発言権を持つにいたり,人民動員隊は、要衝モスル奪還後治安機関に編入されている。

米国支援のイラク政府軍とイラン支援のシーア派武装組織の対立による報復合戦は、イラク北部山岳地帯に拠点を持つISが新規メンバーをリクルートしやすい環境を整えている。

既得権益確保が優先し、宗教間の融和に失敗したイラクは、何のことはないISに苦しめられた苦しみを再度招いているといえる。米国の責任もあるが、自国民同士が融和・和解できない体質を米国に押し付けても、この国に未来が開けない。

No.3 60ヶ月前

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