フレデイ タン のコメント

アングロ・サクソンのユーラシア征服の野望は今も固く米国支配層の脳の核に存在して米国の國際政策の基盤となっている。

この野望は19世紀の半ばに形を取り始め、第一次大戦で一定の成果を上げ、第二次大戦で日本を手に入れるという大成果を上げた。2001年の9.11事件はロシア、中国を締め上げる為に、第二のパールハーバーを世界に示し、NSAを登場させ、愛国法で米国の権力を完全掌握せしめている。露中を手に入れることを最終ターゲットにした米国流挙国一致体制と言えよう。

その手始めに手を付けたのが、アフガニスタン、パキスタンへの侵攻、イラクには大部隊を投入しあっとまに陥落させた。そして、シリアに手を掛け、イランに攻め上がろうとしている。でも、日本を攻め落としたみたいに成功してない。専門家の言を借りれば、泥沼状態に嵌っていると言えよう。若い人には分からないだろうが、1960年代のベトナム戦争と同じ戦況ではないだろうか。さらに悪いことに、シリア政府の要請でロシアがシリア政府を支援し始めた。更には中國・ロシアがイランを軍事・経済で後押ししているのだ。米国の回教圏への侵略戦争は失敗に終わりつつあると言えよう。その理由は、アングロ・サクソンの野卑の欲望が回教徒たちに根本のところで受け入れられないということだろう。

日本は不思議な国。最初からアングロサクソンの手先として成長し発展した歴史があるから、アングロサクソンの野卑の欲望に気が付かないのだ。

当事者たるトランプがこの難解な状勢にどう取り組むか興味が持たれる。トランプはアフガニスタンの嘘と欺瞞の詳細を知って理解している稀な大統領だ。トランプがシテイーからウオール街に受け継がれているアングロ・サクソンの欲望の存在を知らない訳は無い。ドイツ系を意識するトランプだ。一線を画すか、ウオール街と同盟して米国の自滅へと向かうか、トランプがどういう選択をするか、私の関心はそこにある。

No.2 60ヶ月前

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