リチャード・ハース氏は、「北朝鮮の核開発プログラムからの10の教訓」を提示している。本ご投稿では「北朝鮮が核兵器の開発をしてもそれを管理する道がある」。といっておられるが、具体的管理の道がなく、核は拡散するといっていると受け取った。その事例で特に懸念するのは、 ①基本的ノウハウと近代的工業能力を持つ政府は、遅かれ早かれ核開発に成功する可能性が高い。 ②中国は分断された朝鮮半島と北朝鮮が中国のバッファーとして機能することを望んでいる。 ③核兵器拡散に反対するという明確な基準はあるが、特定国が開発しようとした場合どうするかについての明確な基準がない。 リチャード・ハース氏が言っていることは、北朝鮮だけでなくイランも他の国も核兵器を開発しようとすれば遮る方法はないということである。核を持てば、核を放棄することはないということでもある。正論である。どのように対応するかが問われている。米国は、何故、遠く離れているのに関与しようとするのか。中国に任せればいいのではないか。武力的解決は、言葉では言えても、実行などできない。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
リチャード・ハース氏は、「北朝鮮の核開発プログラムからの10の教訓」を提示している。本ご投稿では「北朝鮮が核兵器の開発をしてもそれを管理する道がある」。といっておられるが、具体的管理の道がなく、核は拡散するといっていると受け取った。その事例で特に懸念するのは、
①基本的ノウハウと近代的工業能力を持つ政府は、遅かれ早かれ核開発に成功する可能性が高い。
②中国は分断された朝鮮半島と北朝鮮が中国のバッファーとして機能することを望んでいる。
③核兵器拡散に反対するという明確な基準はあるが、特定国が開発しようとした場合どうするかについての明確な基準がない。
リチャード・ハース氏が言っていることは、北朝鮮だけでなくイランも他の国も核兵器を開発しようとすれば遮る方法はないということである。核を持てば、核を放棄することはないということでもある。正論である。どのように対応するかが問われている。米国は、何故、遠く離れているのに関与しようとするのか。中国に任せればいいのではないか。武力的解決は、言葉では言えても、実行などできない。