現時点の中国をどのように評価するか。それが一番重要な点である。 30年前は、確かに人権侵害に目をつぶらざるを得ないほどの魅力が中国にあったのでしょう。現時点、5Gの問題がドイツにとって重要な問題とは見ていない。自動車など全般的に中国の工場がドイツと同等以上の技術力をもって、中国で開発・製造できるようになっていることである。ライバル化しているのです。どのように対処するかです。 一方、日本は、付加価値の低いもの、組み立てなど単純組み立て作業による物は、中国・韓国・台湾・タイなどアジア諸国だけでなく、米国・西欧に生産拠点を移してきた。現在、リチュウム電池が話題になっているが、日本の技術者が指導する韓国・中国ではコスト削減を重視し、日本では性能・品質・納期など良いものを安定的に供給することに重点を置き価格競争に参画しないため世界の市場を失ってきた。 現在は中国と韓国が市場を支配しているが、自動車のEVに使用する電池で新しい電池開発を進めている。来年のオリ・パラでは「全固体電池」を搭載した自動車を披露しようとトヨタ・パナソニックが開発を進めているようだ。 5Gだけでなく、中国があらゆる製品を自前で開発・製造するようになれば、日本が羽ばたける時機到来であり、楽しみである。米国の市場を制覇したように中国の市場に大きな比重を占めていくと期待したい。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
現時点の中国をどのように評価するか。それが一番重要な点である。
30年前は、確かに人権侵害に目をつぶらざるを得ないほどの魅力が中国にあったのでしょう。現時点、5Gの問題がドイツにとって重要な問題とは見ていない。自動車など全般的に中国の工場がドイツと同等以上の技術力をもって、中国で開発・製造できるようになっていることである。ライバル化しているのです。どのように対処するかです。
一方、日本は、付加価値の低いもの、組み立てなど単純組み立て作業による物は、中国・韓国・台湾・タイなどアジア諸国だけでなく、米国・西欧に生産拠点を移してきた。現在、リチュウム電池が話題になっているが、日本の技術者が指導する韓国・中国ではコスト削減を重視し、日本では性能・品質・納期など良いものを安定的に供給することに重点を置き価格競争に参画しないため世界の市場を失ってきた。
現在は中国と韓国が市場を支配しているが、自動車のEVに使用する電池で新しい電池開発を進めている。来年のオリ・パラでは「全固体電池」を搭載した自動車を披露しようとトヨタ・パナソニックが開発を進めているようだ。
5Gだけでなく、中国があらゆる製品を自前で開発・製造するようになれば、日本が羽ばたける時機到来であり、楽しみである。米国の市場を制覇したように中国の市場に大きな比重を占めていくと期待したい。