日本は冷戦をたたかい戦勝国の一翼となったわけだが、その配当は少なかったと総括できよう。北方領土もとりかえせず、孫崎さんも指摘している、円高→産業空洞化→失われた30年(他国はこの間に高度成長をとげた)。あるいはその流れの一部に、円高→不況→土地取引の自由化→バブル景気→バブル崩壊、も指摘できよう。もっとも、空洞化した産業は韓国、とりわけ中国に行き、かれらは大発展したのだから、韓国・中国好きはむしろ喜んでしかるべきだとおもうが。 鄧小平の南巡講話は1992年であるが、1985年のプラザ合意のときには米国は日本を産業空洞化させ中国を発展させることを決めていたとおもう。資本主義の苛烈さをおもうばかりであるが、日本の現在の老人世代は、とるものはとってきたとおもう。 中曽根は趙紫陽とは仲が良く、配慮もしたと伝えられている。鄧小平が天安門事件のろくでもない処理をし、趙紫陽を失脚させ、傲慢な江沢民が政権につき、経済発展してさらに中国は傲慢になった。趙紫陽が失脚していなかったら、日中関係には別の展開もあったのかもしれない。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
日本は冷戦をたたかい戦勝国の一翼となったわけだが、その配当は少なかったと総括できよう。北方領土もとりかえせず、孫崎さんも指摘している、円高→産業空洞化→失われた30年(他国はこの間に高度成長をとげた)。あるいはその流れの一部に、円高→不況→土地取引の自由化→バブル景気→バブル崩壊、も指摘できよう。もっとも、空洞化した産業は韓国、とりわけ中国に行き、かれらは大発展したのだから、韓国・中国好きはむしろ喜んでしかるべきだとおもうが。
鄧小平の南巡講話は1992年であるが、1985年のプラザ合意のときには米国は日本を産業空洞化させ中国を発展させることを決めていたとおもう。資本主義の苛烈さをおもうばかりであるが、日本の現在の老人世代は、とるものはとってきたとおもう。
中曽根は趙紫陽とは仲が良く、配慮もしたと伝えられている。鄧小平が天安門事件のろくでもない処理をし、趙紫陽を失脚させ、傲慢な江沢民が政権につき、経済発展してさらに中国は傲慢になった。趙紫陽が失脚していなかったら、日中関係には別の展開もあったのかもしれない。