りゃん のコメント

他国の人権問題をいう資格は、リベラリズムが基本にある現在の国際政治のなかでは、国にもNGOにも個人にもある。中国もそれに参加している。
また、たとえばウイグル問題では人権理事会を舞台に日本も国として中国を批難している。日本の批難は、政府がやっている外交としてだが、かりにウイグル問題で日本の国会で批難決議をしても、そのことに法的障碍はない。

米国は議会で人権問題について他国を問題にする面が一般的に強すぎるうえに(自国を棚に上げて日本を批難した慰安婦問題などもそれ)、人権問題をテコに他国に介入しようとする度合いが強いのは確かであり、わたしはその米国の姿勢を何もかも肯定しているわけではない。ただし世界には米国のこういう姿勢をこそ期待している被抑圧者もいる。

しかしくりかえすが、他国の人権問題をいう資格は、現在の国際政治のなかでは、国にもNGOにも個人にもある。仮に香港で明白に大量虐殺がおこなわれれば、日本の衆参両院でも批難決議を出そうという動きが活発化するだろうし、それをわたしも支持する。

「ある国が他の主権国家の政体のありようについて
指図する立法をするというような悪質な内政干渉と、
一個人が一個人として他国のありようを批判することを
ひっくるめて、同じだと言っている。

こいつ、バカでしょう。」

という なし さんのことばは、こういう国際政治の現実を知らず、極端に米国憎さにこりかたまった無知な老人のいうことばとして哀れみをもってききおきましょう。

No.16 60ヶ月前

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