フレデイ タン のコメント

クリントン大統領の激しい中国寄り政策に日本の権力は何も抵抗出来なかったのを今私は想い起こしている。台湾の経済評論家のリーチャード・クーがクリントンの円高市場操作は日本に悪い円高効果をもたらす。日本は徹底して米国に抗議すべきだと声高にテレビに向かって叫んでいた。この時期に日本の産業が中国へ怒涛の如く移動し始めた。

今、手許にある本は矢吹晋氏の「中国の夢」だ。著者は電脳社会主義の可能性が確たるものだと報告している。中国はデジタル情報分野、原子力発電分野、電気自動車分野で世界のトップを走り続けると予想している。「堕落と奔放」(私は個人的には大好きなアイテムです)をコア商品として売り出すのに余念が無い「ウオール街資本主義」は、私は、この本を熟読して、衰微の道を歩み出すだろうとの確信的予想を得るに至っている。

「米国が衰微する」との前提で作戦を立てることは日本の官僚には不可能。選択肢として考えることも出来ない。核兵器を所有して中国を脅す石原慎太郎の考えが浮かぶだけだ。それは間違いない。この列島はそういう自分勝手な時代精神を抱いて酩酊状態にあるのではないでしょうか。

No.1 64ヶ月前

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