フレデイ タン のコメント

孫崎先生のこの文章に接しますと、昔、ロック・ハドソン、ジェームス・デイーン、エリザベス・テイラーが主演した映画「ジャイアント」を想起せざるを得ません。演ずるロック・ハドソンは、テキサスで日本で言ったら四国くらいはあるかな、そういう広大な土地を私有した2代目か3代目のボンだった。その私有地になんと大陸間横断鉄道の駅がいくつかある設定だった。勿論、その領土内にはメキシコ人が先住民として部落を作って生存していた。野良犬みたいな極貧での生活だ。因みにテキサスというところはある程度お金を持って移住して来てニューヨークやセントルイスに留まること無く到着直後幌馬車でテキサスを目指し、原住民を鉄砲で皆殺しし広大な土地を奪い取った土地として有名だ。

米国の白人(アングロサクソン、ゲルマン、北欧系)はそのような夢(アメリカンドリームの原型)みたいなものを今も固く保持している。トランプはどうなんだろう。彼のお爺ちゃんは床屋の技術を身に着け、ウオール街で床屋やっていたが、客の儲け話に刺激され、シアトルで遊郭帰りの客相手の朝飯屋を開業し一応儲儲けた。ドイツに何度か嫁さん探しに帰っている。結婚後、それには飽き足らず、確かファンキートンキーバーをアラスカで経営し、大金持ちになったのだ。生憎、スペイン風邪に冒され、42歳の時に亡くなった。その息子が刻苦勉励しクイーンズで住宅建設王になった。そういう背景だから、若干の屈折はあろうが、これまでの言動から見て、間違いなく黒人、ラチノを嫌っているに違いない。

映画「ジャイアント」では北部出身の知的で且つ美人のエリザベス・テイラーの必死の洗脳努力が功を奏して人種偏見を放棄するところでTHE END.これはこの映画のプロヂューサーが訴えたい趣旨なのだが、米国全体の現実は真逆の方向に進んでいる。私が「ならず者国家・米国」と繰り返し言うのは米国が危険なほど壊れつつあり本当に戦略核を北朝鮮やイランに落とすのではと危惧するからです。

No.1 65ヶ月前

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