大使が自己の職業的経験・知識・良心をかけて、事実の精密な分析に基づいた上での相手国首脳についての、ときには辛辣におよぶ自己の意見を本国に伝えるのは、大使の本来業務であり、なんらおかしなことではありません。言わずもがなですが、辛辣であれば良いと言っているのではなく、自国に益すると私心なく信じた上で、いわば職業として、ときには辛辣なことをいうことが業務なわけです。 中国や米国の駐日大使も、安倍政権内の人物についてときには辛辣におよぶ意見を本国に伝えているに違いないし、わたしとしては、日本の駐米・駐中大使も米国や中国の首脳に対して同様であることを願っています。 このできごとでキモとして考えなければならないのは、こういうメールが外部にもれたということだとおもいます。 また、結果的にトランプがダロックにダメ出しした以上、ダロックは駐米大使の続行はできず、辞任は仕方のないことだとおもうし、ジョンソンが「大使を支持するともいわず、トランプ非難も行わなかった」のも、かしこい態度だとおもいます。しかし、こういうことが起こると、みずからの思惑にしたがって利用しようとするひとびとは、英国にも多数いるのでしょうね。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
大使が自己の職業的経験・知識・良心をかけて、事実の精密な分析に基づいた上での相手国首脳についての、ときには辛辣におよぶ自己の意見を本国に伝えるのは、大使の本来業務であり、なんらおかしなことではありません。言わずもがなですが、辛辣であれば良いと言っているのではなく、自国に益すると私心なく信じた上で、いわば職業として、ときには辛辣なことをいうことが業務なわけです。
中国や米国の駐日大使も、安倍政権内の人物についてときには辛辣におよぶ意見を本国に伝えているに違いないし、わたしとしては、日本の駐米・駐中大使も米国や中国の首脳に対して同様であることを願っています。
このできごとでキモとして考えなければならないのは、こういうメールが外部にもれたということだとおもいます。
また、結果的にトランプがダロックにダメ出しした以上、ダロックは駐米大使の続行はできず、辞任は仕方のないことだとおもうし、ジョンソンが「大使を支持するともいわず、トランプ非難も行わなかった」のも、かしこい態度だとおもいます。しかし、こういうことが起こると、みずからの思惑にしたがって利用しようとするひとびとは、英国にも多数いるのでしょうね。