孫崎享のつぶやき

転載「日本はアメリカの“技術属国”になる。丹羽宇一郎氏の警告」、5Gシステムの開発で、米国は中国に遅れ、通信速度4Gの100倍、大容量。車の自動運転からエンターテインメント、医療、建設、都市建設、応用範囲が実に広い。日本のサプライチェーン入りは困難

2019/05/31 11:29 投稿

コメント:4

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません

A:事実関係

「このままでは日本はアメリカの“技術属国”になる。元駐中国大使・丹羽宇一郎氏の警告」

Bussiness Insider

対中貿易摩擦が再燃する中、トランプ米大統領が中国の通信機器大手、ファーウェイ(華為技術)の排除を目指した制裁措置を発動、米中対立は新たなステージ。

―― トランプ大統領はファーウェイを世界市場から排除する「カード」を切りました。貿易摩擦という「取引可能」な舞台からいきなり「本丸」に迫ろうとしているように見えます。

丹羽宇一郎(以下、丹羽):アメリカは排除の理由に、情報の窃取など安全保障上の理由を挙げていますが、証拠の要望に答えを出していない。トランプさんの言っていることは「どこまで本当なのか」と疑ってしまう。

移動通信システムの新世代をとってしまった。だから焦っているのではないかと、懸念する人も多い。

―― 5Gをめぐる

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

2035年の世界全体では、12.3兆ドル(1,350兆円)と予想しており、日本の5G経済効果を46.8兆円と見込んでいる。
内訳は、交通21兆円、製造、オフィス13.4兆円、医療5.5兆円、小売り3.5兆円、スマートホーム1.9兆円、農林水産0.4兆円、その他1.8兆円となっている。

日本には、電子部品からコンテンツまで幅広い5Gに絡む分厚い企業群が存在している。株価も、アドバンテストは3年前に比し3倍になり、伊藤忠テクノソリューションズは2倍であり、アンリツなど素晴らしい部品企業群が数多く存在する。

参入の時期が1年ほど遅れているのは確かであり、また、5G全体の経済効果で、基地局の数で差が大きく出ているというのは、国土、人口の規模比較をすれば当たり前のことである。日本が遅れているということは認めなければならないが、そんなに悲観することはない。ファーウエイへの部品供給がだめであれば、他の企業に販売すればいいわけであり、ファーウエイにこだわり続ける必要性はない。

No.2 59ヶ月前

いまの米国の路線がいつまで続くのか、予想しがたく、先行き不透明である。

「米国は中国を経済的に叩き潰すまでやる。中国も反発して妥協しない」という前提で考えてみると、
1、日本が米国にしたがう→日本は中国による制裁を受け中国市場を失う可能性がある
2、日本が中国に供給をつづける→中国は米国による制裁で不況になるので日本から中国への輸出は可能であっても中国側の需要自体がなくなる。また、日本も米国による制裁を受け米国市場を失う可能性がある
となる。

1と2とを比べてみると、米国市場を失わないだけ、1のほうがベターだと考える日本国民が多いだろう。自分もそうおもう。

丹羽氏の意見は、財界の代表的意見のひとつとして、じっくり傾聴するには値する(※)。そしてじっさいに、日本の財界は全体としてかなり中国寄りだ。日本側の利益は、米国と中国がそこそこうまくやり、日本も両者とそこそこうまくやる、という点にかかっているという考え方でやっているようで、自民党も二階氏などをみていると、そういう考え方に見える。国賓トランプのことがいろいろ取り上げられているが、習近平にも国賓としての来日を要請しているのだ。そういう日本の考え方が根本的に通用しなくなったのかどうか、慎重に見極めるべきだろう。

米国は恐ろしい国だ。パックスアメリカーナのなかで踊り狂って実利を得ていたヒトビトは、クチ先で米国を批判するのに満足して、どこか米国に対して甘い考えがあるような気がする。あるいは、中国が助けてくれるとか本気でおもっているような気がする。米国は甘くないし、中国は助けてくれない。


※ ただし、丹羽氏は、中国でよくわからない理由で拘束されている自社(伊藤忠)社員ひとりの釈放すらできない。ここに日中関係全体の危うさをみてとれる。

No.3 59ヶ月前

一年位前、わたしは米中経済問題は、中国がいったん表面的に妥協し、米国もそれを認めて、とりあえず(去年の夏ごろまでに)解決するが、根本的には解決しないので、いずれ再燃する、と考えていましたが、まったく予想がはずれました。

ただし、ことし4月のはじめに、妥協寸前までいっていたが、中国側が最終的に拒否して妥協できなかったことは覚えておくべきだとおもいます。交渉の中でのことであり、中国が悪いといいたいのではないですが、現状を招いたことには、中国側の行動も大きなきっかけになったということです。

No.4 59ヶ月前
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細