エドウィン・ライシャワーは一九一〇年生まれ。ハーバード大学教授。一九六一年に駐日アメリカ大使。
・当時の日本で、国主義的かつ権威主義的な反動の裏には、数世紀に形成された日本人の特質があった。ナショナリズムは常にくすぶり続け、煽りたてずとも燃え上がったし、武家政治の下にあった日本人は、軍国主義者の主導権主張を唯々とうけいれた。
・幾世紀もの間の権威政治におとなしく服していたせいで、日本人は、再び権威主義を押し付けられてもほとんど無関心であった。
・事実、彼らの多くは、せっかく手に入れた知的・政治的自由にぎこちなさを感じて、むしろもう一度天下り権威のもとで感情的な安住を得たい、とさえ考えていたのであった。封建時代から引き続き残っていた、このような根強い性質が影響したのでなければ、一九三〇年代のあの反動は起こり得べくもなかったろう。
・日本が選んだのは、かつて西洋のいくつかの
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今日の朝日新聞の社説は中国の悪いところは社会主義市場経済にあるという。だから、日本人はトランプは大義を実行していると考えるようになる。朝日新聞は米国のアナルコキャピタリズムが世界中の安全保障上のブレーキになるばかりか、害毒をもまき散らせていることについては目をつむっているばかりか隠匿して憚らないのだ。このことで朝日がなんぼの経済的利得に浴しているか分からないが、関係無いことはないだろう。
1920年代の日本の民主主義的議会政治の政府が大きな統制力を行使し得たのは、マスメデイアが働きがあったからだと言う、このような日本に対するライシャワーの結論は上記で示すように今も生き生きと棲息しているのだ。ライシャワーが今生きていたら、トランプ達が今やっていることが、1920年代に日本政府がやっていることと全く同じであることに気付き卒倒するだろう。
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ライシャワーの日本人観を紐解いていくと、知日派とは違った一面が出てくる。
①戦前日本が間違ったのは、米国の中国・中国人に対する思いを日本は理解しなかったといっている。
気づかなかったのか、気づいても軽く考えていたか。
②米国は遅れて台頭した列強であるが、中国に対して強い野心を燃やしていた。
③米国は、宗教的ミッションとして、中国に、神の国を作る情熱を持っていた。
また、門戸解放宣言は、「どこの国にも中国をこれ以上勝手にさせないぞ」という強い意思表示としている。
キリスト教布教のため中国に渡っている宣教師は米国が一番であり、当然献身的になり、その情熱は中国に対する深い認識に変わっていった。
満州侵略は、「アメリカの虎の尾」を踏んだとも言っている。
アメリカ人の性格と中国に対する並々ならぬ野心と、日本人に対する人種偏見に気づかなかった。
中国の日本に対する「憎しみ、嫌悪」は、、ライシャワー著作が口実を与えている一面は否定できない。
(ID:19005377)
>>5
スペイン帝国主義、大英帝国主義、そして今追い詰められた米帝国主義の世界歴史の根幹的流れに気が付かない思考とでもいいましょうか。それは全く焦点のぼけたもので、それでもあなたたちにとっては意味があるのかな。つまり、日本人を戦争に駆りたてるのには少しは役立つのかな。米ネオコンはあなたがもっと上手く書けば賞金を出すかもしれませんよ。でも、危険ですね。