エドウィン・ライシャワーは一九一〇年生まれ。ハーバード大学教授。一九六一年に駐日アメリカ大使。
・当時の日本で、国主義的かつ権威主義的な反動の裏には、数世紀に形成された日本人の特質があった。ナショナリズムは常にくすぶり続け、煽りたてずとも燃え上がったし、武家政治の下にあった日本人は、軍国主義者の主導権主張を唯々とうけいれた。
・幾世紀もの間の権威政治におとなしく服していたせいで、日本人は、再び権威主義を押し付けられてもほとんど無関心であった。
・事実、彼らの多くは、せっかく手に入れた知的・政治的自由にぎこちなさを感じて、むしろもう一度天下り権威のもとで感情的な安住を得たい、とさえ考えていたのであった。封建時代から引き続き残っていた、このような根強い性質が影響したのでなければ、一九三〇年代のあの反動は起こり得べくもなかったろう。
・日本が選んだのは、かつて西洋のいくつかの
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米国中国からの輸入品2000億ドル相当への追加関税率を従来の10%から25%に。交渉妥結の可能性小。何故こういう事態に。一つは中国の追い上げ。今対応なしでは完全に抜かれるという懸念。それを背景に弾劾の危機すらあるトランプ、対中強硬姿勢で政治的利益獲得
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日本の民主主義、自らの手で作った訳でない。今、壊される。だが抵抗力が僅か。参考『智恵子抄』「日本はすつかり変りました。すつかり変つたといつても、他力による変革で。日本の形は変りましたが、あの苦しみを持たない我々の変革を報告するのはつらいことです。
コメント
>>3
こんにちは。
日本人は「アメリカ人の性格と中国に対する並々ならぬ野心と、日本人に対する人種偏見に気づかなかった」との視点のご指摘ありがとうございます。この視点は、たびたび言われることですが、やはり何度でも思い返す必要のある大変重要な視点だとおもいます。
これに関連して、申し上げたいのは(勿論ご存じでしょうが)、中国(のちの中華民国までふくめた)自身も昔から米国との結びつきが非常に強い点です。
たとえば清華大学の設立には米国が深く関与していますし(もともと米国留学の予備校だった)、現在でも米国の要人が多数、顧問として関与しています。習近平もいちおうその卒業生で学位も得ていますね。
宋美齢と米国の関係は有名ですが、中国の偉人といってよく日中戦争でも中国側の戦略論を説いた胡適は、コロンビア大学のデューイのもとで学んでいますし、普通人レベルまで含めれば、こんな例は無数にあるでしょう。
日清戦争の後、ほんのしばらくのあいだは、魯迅に代表されるように、一級の(将来の)知識人が日本にきたこともあったわけですが、その後は欧米、とくに米ですね。
一部の日本の論者は、日本は米国の影響から離脱して良い日中関係を築こうというようなことを言います。
その表面的な文意に反対するわけではありませんが、中国自身が深く米国に絡んでいる。現在の米中貿易摩擦もその視点から見ることも必要でしょう(あまりそういう議論はみかけませんが)。
なんにせよ、米中関係は重層的であり、日中関係の裏には米国が日中双方に絡んでいる。表面的にみているだけでは必ず間違えるとおもい、自分自身への禁めとしています。
>>5
スペイン帝国主義、大英帝国主義、そして今追い詰められた米帝国主義の世界歴史の根幹的流れに気が付かない思考とでもいいましょうか。それは全く焦点のぼけたもので、それでもあなたたちにとっては意味があるのかな。つまり、日本人を戦争に駆りたてるのには少しは役立つのかな。米ネオコンはあなたがもっと上手く書けば賞金を出すかもしれませんよ。でも、危険ですね。
わたしが>>5で書いたことの、どこをどう敷衍していくと、「日本人を戦争に駆りたてる」ことになるのか、正直わけがわかりません。罵倒には罵倒でお返しするポリシーですが、正直、ここまで謎理論だと、唖然としてしまうだけです。
ネオコンということばがあるので、ひとことしておきますが、中国(中共)内部には、高いレベルで、当然ながら米ネオコンのカウンターパートもいるとおもいますよ。なんでそう思わないのか不思議。そもそもが中国(中共)はみずからの資本蓄積で発展したわけではないことも思い出してくださいね。
(ID:19005377)
今日の朝日新聞の社説は中国の悪いところは社会主義市場経済にあるという。だから、日本人はトランプは大義を実行していると考えるようになる。朝日新聞は米国のアナルコキャピタリズムが世界中の安全保障上のブレーキになるばかりか、害毒をもまき散らせていることについては目をつむっているばかりか隠匿して憚らないのだ。このことで朝日がなんぼの経済的利得に浴しているか分からないが、関係無いことはないだろう。
1920年代の日本の民主主義的議会政治の政府が大きな統制力を行使し得たのは、マスメデイアが働きがあったからだと言う、このような日本に対するライシャワーの結論は上記で示すように今も生き生きと棲息しているのだ。ライシャワーが今生きていたら、トランプ達が今やっていることが、1920年代に日本政府がやっていることと全く同じであることに気付き卒倒するだろう。