629年(舒明天皇)から759年淳仁天皇時代の大伴家持を指している書物が多い。 1歳未満の乳児死亡率が、1,000人に対し300~400人ぐらいの時代であり、この当時の平均年齢は、30歳ぐらいと言っている書物が多い。万葉集4,536首のうち、230~240首が挽歌のようである。 いつも「死」と直面し、「死」と切り離した日常生活がないわけであり、「雑歌」とか「相聞歌」も極めて日常的なことであり、日常と直結していたといえる。 現在は平和な時代であり、「平均年齢」は医学の進歩によって極めて高いし、生活上必要な物資の需給も安定し、不安定な国に対しては、援助支援する体制が整っており、直截的な表現が少なくなっているといえば、当然の帰趨とみなすこともできる。 言葉と時代の推移は、考察すると面白いが、万葉集と現在社会を間文化的に比較対象とすることは難しいといえるのではないか。生活する環境が違えば、全く違った社会になるのは、現代社会でも理解できることである。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
629年(舒明天皇)から759年淳仁天皇時代の大伴家持を指している書物が多い。
1歳未満の乳児死亡率が、1,000人に対し300~400人ぐらいの時代であり、この当時の平均年齢は、30歳ぐらいと言っている書物が多い。万葉集4,536首のうち、230~240首が挽歌のようである。
いつも「死」と直面し、「死」と切り離した日常生活がないわけであり、「雑歌」とか「相聞歌」も極めて日常的なことであり、日常と直結していたといえる。
現在は平和な時代であり、「平均年齢」は医学の進歩によって極めて高いし、生活上必要な物資の需給も安定し、不安定な国に対しては、援助支援する体制が整っており、直截的な表現が少なくなっているといえば、当然の帰趨とみなすこともできる。
言葉と時代の推移は、考察すると面白いが、万葉集と現在社会を間文化的に比較対象とすることは難しいといえるのではないか。生活する環境が違えば、全く違った社会になるのは、現代社会でも理解できることである。