安倍首相は平和条約を締結し、歯舞色丹の引き取りを計っている。ただ、それで終わりでなく、どうするかで、「歯舞色丹先行論」と「歯舞色丹+α論」がある。
これは同じ様で、理念的には真逆である。
「歯舞色丹先行論」は後に国後択捉の入手を意図。
「歯舞色丹+α論」は本質的には、領土主張をやめ、ロシアの主権を認めたうえで、経済協力、ビザなし交流、文化交流を行い、友好関係を促進し、緊張を低めることを意図する。
14日モスクワでの日ロ外相会談後のラブロフ外相の記者会見においては、日本では国後・択捉に対する強硬発言が報道されたが、
▼南クリル諸島での共同経済活動は、ほとんど成果があがっていないという点についても話し合った。結果を出すよう今後も話し合っていくことで一致した。
▼投資環境の自由化、ビザの問題についても話し合った。ロシアは、サハリンと北海道との間のビザなしでの行
コメント
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先行論と+α論は真逆だと言っても、どちらも「絶対不可能」だと思います。
歯舞と色丹が返還だけでも、現在の住民が強硬に反対しているため極めて困難であり、それが実現できたら「バンバンザイ」と喜ばねばならないでしょう。
まして国後島の一部でも日本に譲渡(国際的には正当なロシア領土と認められている)することは、プーチン政権の崩壊を招くことは確実なので、絶対にあり得ないことです。
(ID:19005377)
北方領土問題は安倍氏も含む日本人にとっては形而上学のカテゴリーに入ってしまっている。形而上学と言えば、偉大な哲人たちを連想するが、そして、それなりに今も尚彼らの哲学は考え方の整理には役立っている。が、日本の北方領土絡みの哲学は妄想だから害こそあれ益は全く無いから始末が悪い。そこからは未来志向も出てこない。
北方領土問題は次の諸問題をクリアしない限り、先には進むことが不可能なのだ。
1.日本が米国から独立していない現状。少なくとも、米軍基地はグアムまで引き下がって貰う。
2.米露関係が今の準戦争状態の解消。
3.米国の対ロシア経済封鎖の解除。
上記の大前提が解決されない限り、日本の多方面から妄想だけが飛び交い、結局は、日露戦争時に流行った、ロシア、野蛮国、クロポトキンという嫌露感だけが高まる。それが安倍政権の狙いだと言われれば、「なるほど」と納得が行くから不思議。
安倍政権が目指した諸々の政策はほぼ全滅。オリンピックが終わった時点で1990年のバブル崩壊の再来だけは避けたい。出来るかな。安倍政権では無理だろう。