「米国は、アサドの承認なしに作っている。屁理屈をこねて云々」。余りにも認識が一方的だ。どちらがいいとも悪いともいえないが、原因はアサドの国家当事者能力に問題があるのです。 大統領就任前は、「腐敗との戦い」を標榜していたが、大統領になると、独裁的になり、シリア市民の困窮に対し、権力を行使することが多くなった。この時、チュニジアに始まった「アラブの春」に乗じて若者主体に立ち上がったが、政府は抗議運動にかかわったものを処罰、殺害したのです。ここから泥沼に陥っていったのです。 この状況は、中国の天安門事件の悲惨な状況に似ているのです。中国は権力で若者たちを押さえつけたが、シリアではアサドを支持する国、反政府組織を支持する国と別れた応援団が付き混乱の泥沼に陥っていったのです。アサド政府に中国のように当事者能力があれば、いい悪いを別にして解決したが、アサドに当事者能力がなかったから混乱したとみるべきでしょう。アサド政権の責任をこそ問うべきでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
「米国は、アサドの承認なしに作っている。屁理屈をこねて云々」。余りにも認識が一方的だ。どちらがいいとも悪いともいえないが、原因はアサドの国家当事者能力に問題があるのです。
大統領就任前は、「腐敗との戦い」を標榜していたが、大統領になると、独裁的になり、シリア市民の困窮に対し、権力を行使することが多くなった。この時、チュニジアに始まった「アラブの春」に乗じて若者主体に立ち上がったが、政府は抗議運動にかかわったものを処罰、殺害したのです。ここから泥沼に陥っていったのです。
この状況は、中国の天安門事件の悲惨な状況に似ているのです。中国は権力で若者たちを押さえつけたが、シリアではアサドを支持する国、反政府組織を支持する国と別れた応援団が付き混乱の泥沼に陥っていったのです。アサド政府に中国のように当事者能力があれば、いい悪いを別にして解決したが、アサドに当事者能力がなかったから混乱したとみるべきでしょう。アサド政権の責任をこそ問うべきでしょう。