政治的諷刺漫画が日本であまり流行らない理由は、単純に質が低いからだと思います。 誤解している人がいるとおもうのですが、諷刺漫画の土壌が広くあって、そのうえに政治的諷刺漫画があります。 たとえば、大坂なおみがセリーナ・ウィリアムズに勝ったとき、セリーナ・ウィリアムズに対する風刺漫画は、 それはもう辛辣なものがいくつもありました。その辛辣さが政治的なものに向かえば、 すなわち政治的諷刺漫画になります。 それら政治的風刺漫画は玉石混交ですが、その中のさらに少数が、孫崎さんが満足するようなものになります。 というわけで、広く漫画を用いて、他人を辛辣にあてこすったり貶したりという文化が、質の高い政治的風刺漫画が 出現するための必要条件だとおもいますが、日本の漫画にはその分野がない。しかしよく考えれば、言論にも それはあまりないのです(左右とわず、質の低いヘイトはたくさんあるとおもいます)。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
政治的諷刺漫画が日本であまり流行らない理由は、単純に質が低いからだと思います。
誤解している人がいるとおもうのですが、諷刺漫画の土壌が広くあって、そのうえに政治的諷刺漫画があります。
たとえば、大坂なおみがセリーナ・ウィリアムズに勝ったとき、セリーナ・ウィリアムズに対する風刺漫画は、
それはもう辛辣なものがいくつもありました。その辛辣さが政治的なものに向かえば、
すなわち政治的諷刺漫画になります。
それら政治的風刺漫画は玉石混交ですが、その中のさらに少数が、孫崎さんが満足するようなものになります。
というわけで、広く漫画を用いて、他人を辛辣にあてこすったり貶したりという文化が、質の高い政治的風刺漫画が
出現するための必要条件だとおもいますが、日本の漫画にはその分野がない。しかしよく考えれば、言論にも
それはあまりないのです(左右とわず、質の低いヘイトはたくさんあるとおもいます)。