「米国・NYT論評「米国で右派暴力が増加(In the United States, right-wing violence is on the rise)
・過去10年間、右派イデオロギーに誘発された攻撃者は射撃、爆発等暴力行為を行ったが、国内過激グループのどのカテゴリーより多い。
・左派暴力は減少しているが白人至上主義者等による暴力はオバマ大統領以来増え、トランプ大統領で急増している。
・2018年左派による致命的攻撃は一件(元海兵隊員、Black Nationalist movement)のみである。
・本年右派攻撃で少なくとも20名が死亡している。右派テロは、憎悪に動機dづけられる犯罪に関心がある中、生じている。学校、大学構内等での反ユダヤ事件は、2017年57%増加している(The Anti-Defamation Leaguによる)。 FBI統計では憎悪犯罪は昨年比17%増である
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
-
重要論文紹介:米国社会、約半数が時々ないし常に孤独ないしのけ者にされて(“left out.”)いると感じている。世代ごとにこの感覚が増強。左右の極端なグループに「共同体」を見出し、「他」への軽蔑で「我々」意識増強。これを煽る「産業」。
-
一覧へ
-
GMは月曜、コスト削減のため、北米の5工場を稼働停止し、14,000人の解雇を予定していると発表。これは販売鈍化、低ガソリンによる嗜好変化(小型・中型車の需要減)などによる。米国自動車産業の復活をもくろむトランプ大統領は不満をGMに伝達。
コメント
右派のテロは左派のテロと比較して大きく違う。左派のテロは人種の違いや個人をテロの標的にするのは稀だ。勿論、例外はある。革命時、路線の違う仲間を殺したり、反動側のキーマンを殺すことがあっただけだ。左派のテロは反戦、労働条件改善を目指す大衆行動を権力が弾圧する場合に暴動が発生するケースにほぼ限られる。
米国に於ける右側から繰り出されたテロはマルコムX,マルチンルーサーキング、ジョンケネデイ―、ロバートケネデイ等の右翼をいらだたせるキーマンが右翼テロにかかった。
トランプの支持基盤であるプアホワイトが反ユダヤに転じる様子が伺われるようだが、これは危険信号だ。ユダヤ人の富裕階級への嫉妬心がプアホワイトに起こり、貧乏なユダヤ人を苛める白人のテロはヒットラー全盛時に頂点に達している。貧乏で知的なユダヤ人は総じてリベラルのリーダークラスに多く、ユダヤ嫌悪に拍車がかかるのだ。
続く
>>4
フランクリン・ルーズベルト時代の米国ではロックフェラ―財団がユダヤ人が主導する労働組合員を銃殺している。フォードもヂュポンもユダヤ人の左翼を殊更憎んだ。これら財閥はヒトラーにシンパシーを表するのに憚ること無かった。
米国の今はプアホワイトにどのように職を与えるかが重大問題だ。トランプがかじ取りを間違えれば、プアホワイトのクーデターが起こり、徹底したファシズムに転じる可能性がある。トランプはフランクリン・ルーズベルトを勉強し、第二のニューデイール政策に打って出て職を作りださねばならないと私は考える。中国と日本は対岸の問題と思わず、米国を助けねばならない。
孫崎さんはいままでもたびたび米国の白人至上主義者の暴力、しかもユダヤ人に対する暴力を問題にする。もちろん暴力がいいわけがない。しかしこの問題には歴史が存在する。
America Firstをかかげたのはトランプが最初ではない。1940年台のはじめ、America First Committeeなるものがあり、大西洋横断飛行で有名なリンドバーグがそのスポークスマンとして活動した。America First Committeeの活動目的は米国を参戦させないというものだった。
リンドバーグの反戦演説として有名なのがDes Moines Speechであり(演説は1941年9月で真珠湾攻撃の少し前)、
http://www.charleslindbergh.com/americanfirst/speech.asp
このなかで、リンドバーグは
The three most important groups who have been pressing this country toward war are the British, the Jewish and the Roosevelt administration.
とはっきりのべている。ここで詳細は略すが(少し考えれば常識的にわかる)、イギリス人、ユダヤ人、ルーズベルトには欧州の戦争に米国を参加させる強い願望があり、すなわち当時の戦争勢力であり、グローバリストであった。
米国の戦争勢力のいやがらせに我慢できなかった日本が真珠湾攻撃をしたことをきっかけに、米国は欧州の戦争に参戦でき、イギリス人、ユダヤ人、ルーズベルトは目的を果たした。そして米国の青年たちが多数死んだ。
ヒトラーの迫害から逃げたユダヤ人の主要な行き先は、パレスチナと米国であったが、第二次大戦後も米国のユダヤ人勢力がイスラエルを助けるという構図ができあがり今日に至る。
しかも、リンドバーグの当時、米国のユダヤ人勢力は、メディアと政治をにぎりつつも、まだ米国においても迫害されることの多い存在だったが、大戦後、さらにメディアと政治への関与を深めて、いまでは容易に批判を許さない勢力になった。
冒頭にいったことをくりかえすが、もちろん暴力がいいわけはない。その一方で、この問題には歴史が存在し、米国の白人至上主義者たちの主張というものにも、耳を傾ける必要はあるとおもう。そして、たぶん、日本の本当の右派(自民党はどちらかといえばサヨクだと位置づける自分のようなもの)が学ぶべきは、こうした白人至上主義者たちの主張であろうという気がしている。
(ID:18471112)
日本では本来の右左の意味などお構いなしで がさつに右派、左派と括られるが、米国も同傾向でないか。
係る論評での右左も つまるところ権力側か反権力側かに違いない。動機や標的を見れば よりはっきりするだろう。「自由の国」で反権力などあってはならないから「左派」などと誤魔化している印象も受ける。9.11で「ビッグ・ブラザー」の監視社会となり、イスラム過激派摘発の名目で反権力側は悉く「赤狩り」まがいの目に遭ったのでないか。
一方の権力側、つまり「右派」には当然寛容にフリーハンドが与えられる。「アベ辞めろ」コールを繰返した「こんな人たち」がその後アベの「傭兵」に脅されている動画を孫崎さんも出されましたが、あるいは、野放しに近いヘイトスピーチ、先日の香山リカ氏の件...これらと通低することだ。
Tips:
「孫崎享のつぶやき」-迷惑コメントを非表示にする方法━「判断力は私は抜群だと思っている」大臣、此処のウザコメ見て自信つけたか
http://magosaki-blog-tips.blogspot.com