孫崎享のつぶやき

米国社会、1970年代、環境、反戦等左派グループが高いテロ行動。今代わって右派のテロ攻撃急増。2010年から 2017年末までの国内テロ事件 263中、約三分の一 92 が右派攻撃者。非白人、女性標的。トランプの過激発言、容認とみられる発言が誘発。

2018/11/27 09:15 投稿

コメント:5

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません

「米国・NYT論評「米国で右派暴力が増加(In the United States, right-wing violence is on the rise

・過去10年間、右派イデオロギーに誘発された攻撃者は射撃、爆発等暴力行為を行ったが、国内過激グループのどのカテゴリーより多い。

・左派暴力は減少しているが白人至上主義者等による暴力はオバマ大統領以来増え、トランプ大統領で急増している。

・2018年左派による致命的攻撃は一件(元海兵隊員、Black Nationalist movement)のみである。

・本年右派攻撃で少なくとも20名が死亡している。右派テロは、憎悪に動機dづけられる犯罪に関心がある中、生じている。学校、大学構内等での反ユダヤ事件は、2017年57%増加している(The Anti-Defamation Leaguによる)。 FBI統計では憎悪犯罪は昨年比17%増である

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

右派のテロは左派のテロと比較して大きく違う。左派のテロは人種の違いや個人をテロの標的にするのは稀だ。勿論、例外はある。革命時、路線の違う仲間を殺したり、反動側のキーマンを殺すことがあっただけだ。左派のテロは反戦、労働条件改善を目指す大衆行動を権力が弾圧する場合に暴動が発生するケースにほぼ限られる。

米国に於ける右側から繰り出されたテロはマルコムX,マルチンルーサーキング、ジョンケネデイ―、ロバートケネデイ等の右翼をいらだたせるキーマンが右翼テロにかかった。

トランプの支持基盤であるプアホワイトが反ユダヤに転じる様子が伺われるようだが、これは危険信号だ。ユダヤ人の富裕階級への嫉妬心がプアホワイトに起こり、貧乏なユダヤ人を苛める白人のテロはヒットラー全盛時に頂点に達している。貧乏で知的なユダヤ人は総じてリベラルのリーダークラスに多く、ユダヤ嫌悪に拍車がかかるのだ。

続く

No.4 72ヶ月前

>>4
フランクリン・ルーズベルト時代の米国ではロックフェラ―財団がユダヤ人が主導する労働組合員を銃殺している。フォードもヂュポンもユダヤ人の左翼を殊更憎んだ。これら財閥はヒトラーにシンパシーを表するのに憚ること無かった。

米国の今はプアホワイトにどのように職を与えるかが重大問題だ。トランプがかじ取りを間違えれば、プアホワイトのクーデターが起こり、徹底したファシズムに転じる可能性がある。トランプはフランクリン・ルーズベルトを勉強し、第二のニューデイール政策に打って出て職を作りださねばならないと私は考える。中国と日本は対岸の問題と思わず、米国を助けねばならない。

No.5 72ヶ月前

孫崎さんはいままでもたびたび米国の白人至上主義者の暴力、しかもユダヤ人に対する暴力を問題にする。もちろん暴力がいいわけがない。しかしこの問題には歴史が存在する。

America Firstをかかげたのはトランプが最初ではない。1940年台のはじめ、America First Committeeなるものがあり、大西洋横断飛行で有名なリンドバーグがそのスポークスマンとして活動した。America First Committeeの活動目的は米国を参戦させないというものだった。

リンドバーグの反戦演説として有名なのがDes Moines Speechであり(演説は1941年9月で真珠湾攻撃の少し前)、
http://www.charleslindbergh.com/americanfirst/speech.asp
このなかで、リンドバーグは
The three most important groups who have been pressing this country toward war are the British, the Jewish and the Roosevelt administration.
とはっきりのべている。ここで詳細は略すが(少し考えれば常識的にわかる)、イギリス人、ユダヤ人、ルーズベルトには欧州の戦争に米国を参加させる強い願望があり、すなわち当時の戦争勢力であり、グローバリストであった。

米国の戦争勢力のいやがらせに我慢できなかった日本が真珠湾攻撃をしたことをきっかけに、米国は欧州の戦争に参戦でき、イギリス人、ユダヤ人、ルーズベルトは目的を果たした。そして米国の青年たちが多数死んだ。

ヒトラーの迫害から逃げたユダヤ人の主要な行き先は、パレスチナと米国であったが、第二次大戦後も米国のユダヤ人勢力がイスラエルを助けるという構図ができあがり今日に至る。

しかも、リンドバーグの当時、米国のユダヤ人勢力は、メディアと政治をにぎりつつも、まだ米国においても迫害されることの多い存在だったが、大戦後、さらにメディアと政治への関与を深めて、いまでは容易に批判を許さない勢力になった。

冒頭にいったことをくりかえすが、もちろん暴力がいいわけはない。その一方で、この問題には歴史が存在し、米国の白人至上主義者たちの主張というものにも、耳を傾ける必要はあるとおもう。そして、たぶん、日本の本当の右派(自民党はどちらかといえばサヨクだと位置づける自分のようなもの)が学ぶべきは、こうした白人至上主義者たちの主張であろうという気がしている。

No.6 72ヶ月前
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細