歴史学者・磯田道史氏は『週刊現代』二〇一〇年十一月六日号「龍馬暗殺一四三年目の真実)」で「坂本龍馬の暗殺は、日本史上最大のミステリーとされています」と述べています。

国会図書館に行くと、坂本龍馬暗殺に関しては、菊地明著『龍馬暗殺完結篇』、大浦章郎(元中部読売新聞社専務)著『徹底推理・竜馬暗殺の真相』、木村幸比呂著『龍馬暗殺の謎』、新人物往来社編『龍馬の暗殺の謎を解く』と山のように本が出てきます。

龍馬暗殺者については、「新選組説」、「紀州説」、「見廻組説」、「薩摩説」土佐説」「攘夷派説」等様々な説があります。

この中で。圧倒的に支持を得ているのは「見廻組説」で、下中芳岳(彌三郎)は著書『維新を読む』(昭和九年)で、「刺客は近藤勇とその蠻名を競うていた会津藩士佐々木唯三郎とその配下だった」と記しています。

半藤一利氏は『幕末史』で次の様に述べています。

「暗殺の下手人