りゃん のコメント

アイゼンシュタットは名前くらいしか知らなかった。邦訳も今回初めて読ませてもらったが、
「サムライ化」についてもっと説明がほしいとおもった(本を読めば書いてあるのだろう)。

それ以外は、今更感がある分析だなあという感想だった(もちろん、こういう学者の仕事が広がって
庶民もなんとなく吸収したために、今更感になるわけで、学者の仕事の意義を低めるつもりはありません)。

今回で明治維新シリーズも終わりなのだろうか。選ばれた文章で見る限り、
孫崎さんはかなり冷ややかに明治維新をみているということなのだろう。
それについては本日の放送でなにかおっしゃっているのかもしれない。いずれ見ようと思う。

しかし、明治維新にはライシャワーや司馬遼太郎のような
とらえ方もある。また、カダフィ大佐が執務室に明治天皇の写真をかざっていたというような
広がりもあるし、中国や朝鮮でも、少なくとも当時は明治維新を肯定的にとらえていたヒトビトもいた。

批判的にみるにしても、外国人の中途半端なとらえ方をみるよりは、
日本の学者の書いたものを読んだほうが、日本人が明治維新を考えるには参考になるとおもった
(外国人がどう見たかは、外国人のかいたものを読んだほうが良いが)。

たとえば、今回の議論に出てきている、新しい倫理の中核に古いものを見出すということであれば、
丸山真男がもっと深い議論をしている。

これを機会に、さらに知見を深めましょうというのが、結論といえようか。

No.5 73ヶ月前

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