米国と中国の貿易戦争は、なんといっても両国の被害が大きいことは明らかである。コスト優先商品は高付加価値商品を主体とする国に、基本的に勝てない。 輸入する側の問題は、安価であるから買っていた商売で、高いところから買わなければならないから、国民の購買力が落ち、消費が大きく減退する。輸入過重な国にとっては、貿易バランスは改善するが、GDPが大きく落ち込むことが避けられない。相手国はどうかというと、迂回輸出が可能であれば被害が少ないが、輸出品がコスト優先の商品であると、他国から直接米国に輸出する方がコスト的に有利になる.すなわち、他国が漁夫の利を得るのです。高付加価値の輸出が少ない方は、コスト優先商品を大量に輸出できるから安くなっているのであって、生産量が少なくなれば、生産工場は壊滅的打撃を受けるのでしょう。 中国が輸出を減らせない理由は、中国の自治領を含む国体体質の問題ともつながり、死活問題である。米国との貿易戦争が自国に有利な要素を並べ立てた経済記事が米国でも多いが、高付加価値商品を主体とする国に大量なコスト優先商品を主体とする国は代替えが可能であり、太刀打ちできないことを早く悟るべきでしょう。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
米国と中国の貿易戦争は、なんといっても両国の被害が大きいことは明らかである。コスト優先商品は高付加価値商品を主体とする国に、基本的に勝てない。
輸入する側の問題は、安価であるから買っていた商売で、高いところから買わなければならないから、国民の購買力が落ち、消費が大きく減退する。輸入過重な国にとっては、貿易バランスは改善するが、GDPが大きく落ち込むことが避けられない。相手国はどうかというと、迂回輸出が可能であれば被害が少ないが、輸出品がコスト優先の商品であると、他国から直接米国に輸出する方がコスト的に有利になる.すなわち、他国が漁夫の利を得るのです。高付加価値の輸出が少ない方は、コスト優先商品を大量に輸出できるから安くなっているのであって、生産量が少なくなれば、生産工場は壊滅的打撃を受けるのでしょう。
中国が輸出を減らせない理由は、中国の自治領を含む国体体質の問題ともつながり、死活問題である。米国との貿易戦争が自国に有利な要素を並べ立てた経済記事が米国でも多いが、高付加価値商品を主体とする国に大量なコスト優先商品を主体とする国は代替えが可能であり、太刀打ちできないことを早く悟るべきでしょう。