今年は、日中平和友好条約40周年記念の年である。10月には、安倍首相が中国を訪問する報道が流れている。 中国の方針転換が顕著になっている。転換理由は様々考えられるが、 ①米中が今まで通り良好な外交経済状況にあれば、日本に向けるまなざしも、おざなりのものになり、取り立てて取り上げることにはならなかったのではないか。 ②安倍首相のインド、トルコ、オーストラリア、ニュージーランド、ASEANなどとの中国包囲網、また、ロシアとの友好関係の構築が予想以上の成果をあげているとみなすべきでしょう。 ③習近平独裁体制も、米国との経済面での対立があっては、強気一辺倒では乗り切れなくなっている。 などなどがあげられるのでしょう。 中国という国は、「一帯一路」における債務超過に対し、港湾の無期限利用とかで、スリランカなど経済力の貧弱な国を実質支配しようとしている拡張主義の国であり、心許せない国であることを忘れてはならない。南シナ海だけでなく、友好関係を裏返しにして、尖閣近辺の軍事力整備と配置を決めているようであり、にこやかに接してくる時が極めて危険であり、甘い言葉にごまかされない用心が欠かせない。中国の軍事力の動向をおろそかにして、軍事力の整備充実をおろそかにすることはできない。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
今年は、日中平和友好条約40周年記念の年である。10月には、安倍首相が中国を訪問する報道が流れている。
中国の方針転換が顕著になっている。転換理由は様々考えられるが、
①米中が今まで通り良好な外交経済状況にあれば、日本に向けるまなざしも、おざなりのものになり、取り立てて取り上げることにはならなかったのではないか。
②安倍首相のインド、トルコ、オーストラリア、ニュージーランド、ASEANなどとの中国包囲網、また、ロシアとの友好関係の構築が予想以上の成果をあげているとみなすべきでしょう。
③習近平独裁体制も、米国との経済面での対立があっては、強気一辺倒では乗り切れなくなっている。
などなどがあげられるのでしょう。
中国という国は、「一帯一路」における債務超過に対し、港湾の無期限利用とかで、スリランカなど経済力の貧弱な国を実質支配しようとしている拡張主義の国であり、心許せない国であることを忘れてはならない。南シナ海だけでなく、友好関係を裏返しにして、尖閣近辺の軍事力整備と配置を決めているようであり、にこやかに接してくる時が極めて危険であり、甘い言葉にごまかされない用心が欠かせない。中国の軍事力の動向をおろそかにして、軍事力の整備充実をおろそかにすることはできない。