トランプ大統領の新しい米国の世界戦略は、①イデオロギー②軍事力③経済の面で、基本思想は別にして、具体的行動では、自国中心であり、強者と弱者になんらかのハンディーを設ける共存社会ではなく、力と力の戦いになるということなのでしょう。 表面上は、本当の強者(米国)と張り子の虎強者(中国)の戦いになっているが、東南アジア諸国は中国の影響が強く、通貨の下落が多くの国で始まっている。弱者が大きな影響を受けるのは、国内産業の実態からも想定できることであり、日本でも中小企業にしわ寄せが出てきている。 自立した国同士の関係構築は、分に応じた経済成長を目指さなければならないのであり、大国と同じような社会を目指す経済成長途上にある国々に対する打撃も大きい。 中国は、多少成長率が鈍ったといっても、6%台の成長率で、米国に対する貿易黒字が大きな貢献をしていることを冷静に見て、他国の成長に寄与する黒字削減策をとることが、米国でなく、開発途上国に対するバックアップになると考えるべきでしょう。さもなくば、張り子の虎中国自身が内部矛盾に耐えられなくなっていくのではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
トランプ大統領の新しい米国の世界戦略は、①イデオロギー②軍事力③経済の面で、基本思想は別にして、具体的行動では、自国中心であり、強者と弱者になんらかのハンディーを設ける共存社会ではなく、力と力の戦いになるということなのでしょう。
表面上は、本当の強者(米国)と張り子の虎強者(中国)の戦いになっているが、東南アジア諸国は中国の影響が強く、通貨の下落が多くの国で始まっている。弱者が大きな影響を受けるのは、国内産業の実態からも想定できることであり、日本でも中小企業にしわ寄せが出てきている。
自立した国同士の関係構築は、分に応じた経済成長を目指さなければならないのであり、大国と同じような社会を目指す経済成長途上にある国々に対する打撃も大きい。
中国は、多少成長率が鈍ったといっても、6%台の成長率で、米国に対する貿易黒字が大きな貢献をしていることを冷静に見て、他国の成長に寄与する黒字削減策をとることが、米国でなく、開発途上国に対するバックアップになると考えるべきでしょう。さもなくば、張り子の虎中国自身が内部矛盾に耐えられなくなっていくのではないか。