自分もこの紙面を見て、ほおほおやはりな~とは思いましたが、正直なところこの結果というものをあまり信じていません。こんな数字なんていくらでも作れますし、調査したと言っても調査のやり方如何では出てくる数値なんて大きく変わるものです。だから自分は全然落胆していませんよ。 だって「読売」ですもの。これまでの数々の誘導記事を見てくれば、こういう内容を臆面もなく載せることくらいわかっていました。同じように感じている人も少なからずいるんじゃないでしょうか。 ところでネトウヨと呼ばれる人たちの中にも、安倍首相のTPP交渉参加表明に対して疑問や不満、落胆の気持ちを漏らしている人たちもそこそこいるようです。でもいまだに、安倍首相には何か裏の作戦や狙いがあったのかもしれないのだから変わらずに安倍を支持しようとか、自民党内のTPP反対派議員を支えようとか、どこまでも的外れなアホなことを言っています。文字通り国を売り飛ばされたのだから、いい加減目を覚ましたらいいと思うのに、まだ中国が~とかほざいています。あんな小さな島嶼を巡って対立しても、日中両国に何のメリットもないのに。かのフォークランド紛争では、あんなどうでもいい島を巡ってアルゼンチンとイギリスが争うことの馬鹿馬鹿しさをある作家が「二人の禿男が一個の櫛を巡って争うようなもの」と形容していましたが、尖閣も大して変わらないような気がします。でも彼らはどうしても認められないのでしょう、自分が騙されたということに、そして自分が騙されるほどの救いようのないバカだったということに。自分の過ちを認めて反省するという行動は痛みを伴いますから、そこから何としてでも逃げたいのでしょう。そしてその結果比べようもないくらいもっとひどい目に遭うことになるということからも、目を背けています。 反省と自虐を取り違える(意識的にかな?)人が多いですが、素直に自分の間違いを認めてその原因を探り、同じ間違いを犯さないようにするにはどうしたらいいのかということを深く、継続的に考えられない限り、また同じようなことを飽きもせずに繰り返すだけでしょう。 さて、今のところはまだTPPの本当の怖さをわかっていない、そのひどさを実感していない人たちが、今後どうなるかを考えてみると、やはり自分たちの感情にとって都合のいい『戦犯』を仕立てあげ、さんざん叩きまくって血祭りにあげるような気がします。スケープゴートになる人はあの人しかいません。「首相に一任」の意味がここで効いてくると思われます。自民党内のTPP反対派議員はいけしゃあしゃああと「あの時、俺は反対したんだ」というポーズをとることになり、国民はまたもやその言に騙されて、たった一人のせいにして、その人にすべての咎を追わせて終わるんじゃないでしょうか。そして自民党内のTPP反対派議員のような大ウソつきたちはいつまでも生きながらえられるのでしょう、選挙民がその真の正体に気づいて落選させるまでは。
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孫崎享チャンネル
(ID:1296840)
自分もこの紙面を見て、ほおほおやはりな~とは思いましたが、正直なところこの結果というものをあまり信じていません。こんな数字なんていくらでも作れますし、調査したと言っても調査のやり方如何では出てくる数値なんて大きく変わるものです。だから自分は全然落胆していませんよ。
だって「読売」ですもの。これまでの数々の誘導記事を見てくれば、こういう内容を臆面もなく載せることくらいわかっていました。同じように感じている人も少なからずいるんじゃないでしょうか。
ところでネトウヨと呼ばれる人たちの中にも、安倍首相のTPP交渉参加表明に対して疑問や不満、落胆の気持ちを漏らしている人たちもそこそこいるようです。でもいまだに、安倍首相には何か裏の作戦や狙いがあったのかもしれないのだから変わらずに安倍を支持しようとか、自民党内のTPP反対派議員を支えようとか、どこまでも的外れなアホなことを言っています。文字通り国を売り飛ばされたのだから、いい加減目を覚ましたらいいと思うのに、まだ中国が~とかほざいています。あんな小さな島嶼を巡って対立しても、日中両国に何のメリットもないのに。かのフォークランド紛争では、あんなどうでもいい島を巡ってアルゼンチンとイギリスが争うことの馬鹿馬鹿しさをある作家が「二人の禿男が一個の櫛を巡って争うようなもの」と形容していましたが、尖閣も大して変わらないような気がします。でも彼らはどうしても認められないのでしょう、自分が騙されたということに、そして自分が騙されるほどの救いようのないバカだったということに。自分の過ちを認めて反省するという行動は痛みを伴いますから、そこから何としてでも逃げたいのでしょう。そしてその結果比べようもないくらいもっとひどい目に遭うことになるということからも、目を背けています。
反省と自虐を取り違える(意識的にかな?)人が多いですが、素直に自分の間違いを認めてその原因を探り、同じ間違いを犯さないようにするにはどうしたらいいのかということを深く、継続的に考えられない限り、また同じようなことを飽きもせずに繰り返すだけでしょう。
さて、今のところはまだTPPの本当の怖さをわかっていない、そのひどさを実感していない人たちが、今後どうなるかを考えてみると、やはり自分たちの感情にとって都合のいい『戦犯』を仕立てあげ、さんざん叩きまくって血祭りにあげるような気がします。スケープゴートになる人はあの人しかいません。「首相に一任」の意味がここで効いてくると思われます。自民党内のTPP反対派議員はいけしゃあしゃああと「あの時、俺は反対したんだ」というポーズをとることになり、国民はまたもやその言に騙されて、たった一人のせいにして、その人にすべての咎を追わせて終わるんじゃないでしょうか。そして自民党内のTPP反対派議員のような大ウソつきたちはいつまでも生きながらえられるのでしょう、選挙民がその真の正体に気づいて落選させるまでは。