トランプ大統領の外交の基本は、宗教、人種などで人間的関係が深くない限り、商取引中心であり、商取引が成功裏にある限り、戦争という文字はないのではないか。人間的関係が深いイスラエル問題は、イランが宗教問題、思想信条問題から離脱し、商取引問題に切り替えていかない限り、戦争に移る危険性が強い。 米国とアジアの関係は、さまざまな面で遠い関係であり、北朝鮮が核保有国として行動することを、米国としてはともかくとして、トランプ大統領自身は重きを置いていると見えない。CVIDなどは、米国内対策、中国、韓国、日本対策であって、一気に進められることなどとは考えていないどころか、長期的視野の中で、北朝鮮の核保有を認めていくということなのでしょう。 北朝鮮が米国と商取引を進めたいといえば、商取引を阻害する問題点、例えば宗教問題など一切ないのである。軍事的に現在の一定の緊張関係を維持したまま、商取引を進めていくということなのでしょう。軍事的に現在の規模を維持することは、表面上はともかくとして、中国対策として欠かせない。「圧力」などという言葉が出てくることはないのは、当たり前の話であるが、マスコミは右往左往している。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
トランプ大統領の外交の基本は、宗教、人種などで人間的関係が深くない限り、商取引中心であり、商取引が成功裏にある限り、戦争という文字はないのではないか。人間的関係が深いイスラエル問題は、イランが宗教問題、思想信条問題から離脱し、商取引問題に切り替えていかない限り、戦争に移る危険性が強い。
米国とアジアの関係は、さまざまな面で遠い関係であり、北朝鮮が核保有国として行動することを、米国としてはともかくとして、トランプ大統領自身は重きを置いていると見えない。CVIDなどは、米国内対策、中国、韓国、日本対策であって、一気に進められることなどとは考えていないどころか、長期的視野の中で、北朝鮮の核保有を認めていくということなのでしょう。
北朝鮮が米国と商取引を進めたいといえば、商取引を阻害する問題点、例えば宗教問題など一切ないのである。軍事的に現在の一定の緊張関係を維持したまま、商取引を進めていくということなのでしょう。軍事的に現在の規模を維持することは、表面上はともかくとして、中国対策として欠かせない。「圧力」などという言葉が出てくることはないのは、当たり前の話であるが、マスコミは右往左往している。