トランプ大統領の日本に関する理解は、30年ぐらい前の日本に対するものでしかない。時代認識錯誤がはなはだしい。 確かに、過去日本の高度成長は米国に依存するところ大であったが、すさまじい貿易戦争、為替レイト問題で、日本は処方箋を確立し、製造拠点だけでなく、高付加価値品を輸出する傾向にあり、日本からの輸出製品に高関税をかけてもびくともしないでしょう。輸出依存度は、米国に次いで少ないし、輸出依存度も11~12%程度で、内需が大きい構造になっている。日本は騒ぎ立てる必要性がないともいえる。 問題が大きいのは、中国と韓国であるが、特に中国は、内部的に大きな格差があり、ここで、米国との貿易摩擦が拡大すれば、中国内部で紛争が起きかねない。また、インドがひたひたと経済力を整えつつあり、最近の成長率は、インドの方が高くなっている。米国の視点が中国からインドに移り、全国的に拡大した教育が普及し、地域的に格差がある税制などの社会的整備が進めば、大きな成長を遂げていく可能性が強く、中国が米国と貿易戦争をするのは得策でははないといえる。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
トランプ大統領の日本に関する理解は、30年ぐらい前の日本に対するものでしかない。時代認識錯誤がはなはだしい。
確かに、過去日本の高度成長は米国に依存するところ大であったが、すさまじい貿易戦争、為替レイト問題で、日本は処方箋を確立し、製造拠点だけでなく、高付加価値品を輸出する傾向にあり、日本からの輸出製品に高関税をかけてもびくともしないでしょう。輸出依存度は、米国に次いで少ないし、輸出依存度も11~12%程度で、内需が大きい構造になっている。日本は騒ぎ立てる必要性がないともいえる。
問題が大きいのは、中国と韓国であるが、特に中国は、内部的に大きな格差があり、ここで、米国との貿易摩擦が拡大すれば、中国内部で紛争が起きかねない。また、インドがひたひたと経済力を整えつつあり、最近の成長率は、インドの方が高くなっている。米国の視点が中国からインドに移り、全国的に拡大した教育が普及し、地域的に格差がある税制などの社会的整備が進めば、大きな成長を遂げていく可能性が強く、中国が米国と貿易戦争をするのは得策でははないといえる。