孫崎享のつぶやき

ロシアの論評:イラン・イラクの接近。クルドに対し敵対的であることで両者に共通点。イラン、イラクへの武器供与の意志表明。イラク・クルディスタン国民投票で両者に連携の動き。イラン、イラク、シリア、ロシアという反米同盟の可能性。米国反発しよう。

2018/02/28 08:58 投稿

コメント:9

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米国は2003年のイラク侵攻後、従来の流れと異なる二つを実施した。第一に指導部について、従来の支配層のスンニー派を廃して、シーア派と連携した事、さらにクルドの独立を容認してきた事であろう。

これ等は次の状況を生み出した。

イランはシーア派なので、イランと、イラク政権との間の連携の可能性、

さらにクルドの独立に対して、イラク、イラン、トルコが反対している。従って反クルドでこれら三国の間で連携が生まれる可能性がある。

こうした中のロシア紙・プラウダの報道。

プラウダ紙「ワシントンにおけるパニック。バグダッドがイランとの軍事同盟へ(Паника в Вашингтоне: Багдад создает военный альянс с Ираном

・2003年米国がイラク攻撃をした時には考えられない事であるが、今、バグダッドはイランとの軍事同盟国になろうとしている

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コメント

オスマントルコ時代からアラブにはろくな政府が出来上がらない。そして、それが益々泥沼化の方向に向かっている。その中で注目すべきは米国が中東でやりたい放題の狼藉を行っているということだ。

米国は中東のみならず北アフリカ、東ヨーロッパに手を広げバガボンドを集め中東の秩序形成を妨害している。シリア政府はロシアに支援を要請しバガボンド討伐を行っているが、はかばかしくない。何しろ、陸続き出し、広大な砂漠だからいくらでも「ならず者」を金で買い送り込むのだ。

アフガニスタンでソ連は苦杯をなめた。ネオコン始祖のブレジンスキーの謀略に引っかかった。その時の英雄がオサマビンラデン。恐らくシリアは今後も苦戦し続けるのではないだろうか。それにしても、腹立たしいのはエジプト、ヨルダン、サウジの根本的堕落だ。これら諸国は米国の金にすりよってアラブの大義に悖る行動を平気で行っている。

アラブの民の苦境を打開するにはイラン・イラクの民族を超えたシーア派の強い連携での秩序を構築していくことだと私は思う。やっとそれに気が付いて来たのだろうか。

No.7 80ヶ月前

CBS60ミニッツでは米軍がこよなく愛する、敵を
生きたまま火であぶって焼き殺す、実態は教えてくれる
のだろうか。

ナパーム弾では東京だけで一般市民10万人。
一般の戦闘でも米軍の火炎放射器はたくさんの日本兵や
ベトナム兵を生きながら焼き殺したのだが。

No.8 80ヶ月前

>>7
エジプト、ヨルダン、サウジアラビアなどもうアラブとは
呼べないでしょう。
エジプトなどかつてのアラブ連合共和国の大義などその
片鱗もありません。

むしろそれはシリアにあります。

だから、米国とイスラエルに狙われる。

どこかのバカものが、この内戦の悲惨をさかんにアサド政権
批判に利用しているけれども、そもそもこの内戦は米国が
ゴロツキをかき集めて武器を与えそれに自由シリア軍などともっともらしい
名称を与えてアサド政権にけしかけたもの。

このシリア内戦とは紛れもなく米国によるシリアに対する侵略戦争なのです。
事によったらイスラエルもかんでいる。
東グータの死にゆく子供達について責任があるのは真っ先に米国。

それにしても、この手の米国の暴虐についてそれを非難する日本
からの勢力っていなくなっちゃいましたね。

ベトナム戦争当時は、アメリカ帝国主義批判をしょっちゅうやって
いた日本共産党は、ますます悪党ぶりに筋金が入ってきた米国が
世界中でどんな悪さをしようが常に沈黙するようになってしまい
ました。

No.9 80ヶ月前
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