p_f のコメント

係る著書に答もあるのではと思うも、ズバリの箇所は見つからずギブアップ;)
(1)外部世界からの孤立期間が余りに長かったため、国土内部にいくつもの障壁があるにも拘わらず、単一性と均一性が醸成されるゆとりがあった。こうした過程はそれ以降の強力な中央集権支配によってさらに強化された、との旨書かれてもいる-そういうことにする。
(2)「一六三八年から一八五三年まで二世紀以上にわたり、日本人は殆ど完全に外国との接触から遮断されたのです。それは、世界中で国家間や地域間の関係が促進されていた時期においてはまったく特異な経験でした」ということらしい。
(3)封建制度の発展により、日本は東アジア的な規範からさらに大きく抜け出そうとしていた-そうだが、その影響?

それにしても、歴史的に中央集権的封建制度の強化で多様性を駆逐してきた国...これは日本の大企業、官僚組織も全く相似形と思わずにいられない。
「アメリカ人は、自分のことをセールスマンだとか会計士だとかトラック運転手だとか...特殊技術を持つ個人であると考え、自分の技術に最高の値段をつけて売ろうとしますが、日本人は、自分のことを、その専門の仕事がどうであろうと、三井物産の正社員だとか三菱重工業の正社員だというふうに考える傾向があります。同じような考えが、政府の各省庁のような他の分野の職業集団にもあてはまります」
「もし世界の人びとに、あなたは何者ですかとたずねたら、彼らの最初の答えは、学生ですとか、回教徒ですとか、女ですとか、農民ですとか、さらには人間ですとか、かなりまちまちでしょう。日本人は、今日ですらかならず『日本人です』と答えるにちがいありません」
どうやら、日本というのは伝統的に「民主的な国」を創る素地も希薄なら、今もって そのような国など殆ど誰も望んでいないのだろう。じきに国民は皆ファーストフードのハンバーガーになるのでないか。

No.4 82ヶ月前

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