消えない商店はあるし、むしろ伸びている中小企業もある。東京ではそれが見えにくいだけだ。 ただし、パリでさえ、流通の大手が寡占化を進める状況が顕在化しているのを見ると、小規模の商いが圧迫されているのは情勢として事実である。 その一方で、ネット社会の物流をよく理解して、購買者の一人一人とコミュニケーションをしながら、息の長い関係を構築する製販一体型の商いをしているケースも目立ってきている。 一般に、安くて、安定した品質は大企業にかなわない。 中小企業や個人商店が狙うべきは、顧客との関係の構築である。顧客とコミュニケーションをし、その要望にぴったり応えるような一対一の商いをするほかはない。なぜなら、大企業にはそれができないからである。大企業のメリットは、大量生産大量消費の構造に立脚することにあり、一対一はできないのである。 逆に、現在成功している中小企業は、かならず顧客との直接的な接点を築く場をもっている。消え去る商店は対面販売の意味が分かっていないがゆえに存立意味を喪失する。
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孫崎享チャンネル
(ID:11773811)
消えない商店はあるし、むしろ伸びている中小企業もある。東京ではそれが見えにくいだけだ。
ただし、パリでさえ、流通の大手が寡占化を進める状況が顕在化しているのを見ると、小規模の商いが圧迫されているのは情勢として事実である。
その一方で、ネット社会の物流をよく理解して、購買者の一人一人とコミュニケーションをしながら、息の長い関係を構築する製販一体型の商いをしているケースも目立ってきている。
一般に、安くて、安定した品質は大企業にかなわない。
中小企業や個人商店が狙うべきは、顧客との関係の構築である。顧客とコミュニケーションをし、その要望にぴったり応えるような一対一の商いをするほかはない。なぜなら、大企業にはそれができないからである。大企業のメリットは、大量生産大量消費の構造に立脚することにあり、一対一はできないのである。
逆に、現在成功している中小企業は、かならず顧客との直接的な接点を築く場をもっている。消え去る商店は対面販売の意味が分かっていないがゆえに存立意味を喪失する。