大戦後、核で殺すぞと脅しをかけて世界を支配しようとした国は米国です。中国やロシアが核大国になったのは核で殺すぞと言われ脅しをかけられ続け辛苦の末に核大国になり今や米の脅しが効かなくなったのです。 そういう先例に学び、北朝鮮が核ミサイルを持ちたくなったということくらいは私たちは理解せねばなりません。北朝鮮を核・ミサイル保有国にしたのは米国の脅しなんです。そういう歴史と米国のメカニズムを熟知するロシアと中国は北朝鮮の核武装解除という作業には米国の期待通り進めることは無いでしょう。米国の属国なのに日本が「北朝鮮の後見役は中国とロシアだから責任がある」との趣旨の発言を行うことは中国とロシアにとっては不快音でしかないでしょう。 ここで我々が認識すべき重大なことは核ミサイル国家として北朝鮮がこの度誕生したことの意味です。それは戦後ずっと続けて来た米国の核に依る脅しの戦略が決定的に行き詰まったという事実です。 そういう認識から出て来る結論は米国はこれまでの態度を変更せねばなりません。変更すれば、核ミサイル問題の殆ど全てが解決の方向に向かうと私は思っているのです。国際問題の解決は、私が思いますに、世界の人々が歴史を正しく知ることから始まるということです。 日本が米国を絶対的存在と崇めて歴史を無視する方向に現在向かっていることはとても憂慮すべきことです。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
大戦後、核で殺すぞと脅しをかけて世界を支配しようとした国は米国です。中国やロシアが核大国になったのは核で殺すぞと言われ脅しをかけられ続け辛苦の末に核大国になり今や米の脅しが効かなくなったのです。
そういう先例に学び、北朝鮮が核ミサイルを持ちたくなったということくらいは私たちは理解せねばなりません。北朝鮮を核・ミサイル保有国にしたのは米国の脅しなんです。そういう歴史と米国のメカニズムを熟知するロシアと中国は北朝鮮の核武装解除という作業には米国の期待通り進めることは無いでしょう。米国の属国なのに日本が「北朝鮮の後見役は中国とロシアだから責任がある」との趣旨の発言を行うことは中国とロシアにとっては不快音でしかないでしょう。
ここで我々が認識すべき重大なことは核ミサイル国家として北朝鮮がこの度誕生したことの意味です。それは戦後ずっと続けて来た米国の核に依る脅しの戦略が決定的に行き詰まったという事実です。
そういう認識から出て来る結論は米国はこれまでの態度を変更せねばなりません。変更すれば、核ミサイル問題の殆ど全てが解決の方向に向かうと私は思っているのです。国際問題の解決は、私が思いますに、世界の人々が歴史を正しく知ることから始まるということです。
日本が米国を絶対的存在と崇めて歴史を無視する方向に現在向かっていることはとても憂慮すべきことです。