フレデイ タン のコメント

先日、トランプが秘密になっている「捜査記録」を公開すると宣言した。大統領選を戦っているときトランプはニューヨークタイムスの記者に突っ込まれ「嘘つきはお前らだ。ケネデイー暗殺の嘘を記事にして何を言う」と逆襲していた。トランプはやるじゃないかと言うのが私のトランプの印象だった。そして今回の公開。筋が通っている。ところがやはりCIAとFBIが横やりを入れ部分的公開になった。こういうFBIとCIAの不可解な行為は皮肉にも「オズワルド単独犯行はFAKE]ということを逆に立証したと私は考えています。米国権力の本質が当局によって暴露されれば、「米国の世紀」という米国の崇高な道標が泥で塗りたくられることになり、ヒトラーの「第三帝国」みたいな血塗られたものに堕落するのだ。それだけは避けねばならないというのが彼らの戦略でしょう。

「陰謀論」と言う用語は二義性があって、元々の意味は「権力の陰謀があったに違いない」と主張する記事、エッセイに冠するものなのだが、権力側が「それは陰謀論だ。空想だ」という風に逆襲し始めて、大手メデイアが一斉にその線でキャンペーンに乗り出してすっかり否定する場合の用語となり果てたのです。因みに、先日、亡くなったネオコンの指導者の一人であるブレジンスキーはオサマビンラデンをサウジからスカウトし、テロ集団アルカイダを組織し、アフガニスタンからソ連追いだしを実行した時、国際ジャーナリストたちがそれをかぎつけて記事にしたのです。ブレジンスキーは部下たちに「それは陰謀論だ。嘘だ」と主張して逆襲しろと命じていました。それを現わすビデオがあります。彼は確たる証拠がない限り押し切れると強く主張しているのです。そしてそれに従って自由世界の属国群のメデイアは大人しく従順に疑いなく嘘の報道を創り上げて居ます。

「ケネデイー暗殺の下手人は米国権力そのものだった」ということについてこれからも米国の指導層とメデイアは「陰謀論」というレッテルを貼って否定していくでしょう。

No.4 85ヶ月前

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