米国で、政治の実権を握っているのは軍産複合体である。軍事産業が成長するには、戦争を継続させなくてはならない。 かつては共産圏を敵にしていたが、ソ連が崩壊した後はイスラム圏を敵にするため、シーア派とスンニ派の対立を煽り、アルカイダやイスラム国をつくって武器や軍事訓練まで与えている。 そんな中で、イラクやリビアなどの惨状に恐怖を感じ、核やミサイル技術を磨いてきた北朝鮮が、ICBMにも成功し、米本土に届くミサイルの完成も時間の問題になってきて、米国内では慌てていると思われる。 だが、そのミサイルが完成しても、米国近海への発射はしても、本土を攻撃するとは思えない。なぜなら、そんなことをしたら、反撃により北朝鮮が破壊されてしまう。 北朝鮮が望んでいるのは、米国との対等な対話であり、国家の安定なのだ。 但し、米国より遙かに近い場所にあり、虎の威を借りて「断じて許せない」「さらなる制裁が必要」などと威張り散らす国には、手痛い攻撃を加えるかも知れない。
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孫崎享チャンネル
(ID:18982160)
米国で、政治の実権を握っているのは軍産複合体である。軍事産業が成長するには、戦争を継続させなくてはならない。
かつては共産圏を敵にしていたが、ソ連が崩壊した後はイスラム圏を敵にするため、シーア派とスンニ派の対立を煽り、アルカイダやイスラム国をつくって武器や軍事訓練まで与えている。
そんな中で、イラクやリビアなどの惨状に恐怖を感じ、核やミサイル技術を磨いてきた北朝鮮が、ICBMにも成功し、米本土に届くミサイルの完成も時間の問題になってきて、米国内では慌てていると思われる。
だが、そのミサイルが完成しても、米国近海への発射はしても、本土を攻撃するとは思えない。なぜなら、そんなことをしたら、反撃により北朝鮮が破壊されてしまう。
北朝鮮が望んでいるのは、米国との対等な対話であり、国家の安定なのだ。
但し、米国より遙かに近い場所にあり、虎の威を借りて「断じて許せない」「さらなる制裁が必要」などと威張り散らす国には、手痛い攻撃を加えるかも知れない。