オランダが反対、シンガポールが棄権したそうですね。 この二国が(ハナから参加しないのではなく)わざわざ投票に出席して反対したり、棄権したりした理由の詳細を、私はまだ知らないのですが、そのうち詳報されれば、いろいろと参考になることがあるかもとおもいます。両方とも、戦略観のある、立派な国で、豊かで幸福で常識のある国民が多く、国の存立を必死で考えています。 私は今回の件で、「米国追随」との非難を日本が受ける点があるとすれば、「投票に出席して堂々と反対票を投じなかった」ところだと思います。 堂々と反対して、「われわれは二度と核兵器の被害を受けるわけにはいかないのだ。この条約はわが国に対する核の脅威を増すから反対だ」と説明すれば良かったと思います。オーストリアなんぞと違って、われわれは文字通り生存がかかっているのだと言えば良かったのです。これが言えなかったのは、米国への遠慮があったといわれてもしょうがないですね。 オーストリアの外交官の写真があがってましたが、余裕綽々な感じでしたね。彼が悩んで血を吐くくらいには、日本も真剣にこの件でたたかわなければなりません。それができないのは、日本の弱さであり、弱さを直視できないのが他人任せということなのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
オランダが反対、シンガポールが棄権したそうですね。
この二国が(ハナから参加しないのではなく)わざわざ投票に出席して反対したり、棄権したりした理由の詳細を、私はまだ知らないのですが、そのうち詳報されれば、いろいろと参考になることがあるかもとおもいます。両方とも、戦略観のある、立派な国で、豊かで幸福で常識のある国民が多く、国の存立を必死で考えています。
私は今回の件で、「米国追随」との非難を日本が受ける点があるとすれば、「投票に出席して堂々と反対票を投じなかった」ところだと思います。
堂々と反対して、「われわれは二度と核兵器の被害を受けるわけにはいかないのだ。この条約はわが国に対する核の脅威を増すから反対だ」と説明すれば良かったと思います。オーストリアなんぞと違って、われわれは文字通り生存がかかっているのだと言えば良かったのです。これが言えなかったのは、米国への遠慮があったといわれてもしょうがないですね。
オーストリアの外交官の写真があがってましたが、余裕綽々な感じでしたね。彼が悩んで血を吐くくらいには、日本も真剣にこの件でたたかわなければなりません。それができないのは、日本の弱さであり、弱さを直視できないのが他人任せということなのでしょう。