原発というと、60年ぐらい前の学生時代を思い出さずにはおれない、湯川博士のノーベル賞受賞に感化され、優秀な人材が原子力に興味を持ち、東大より京大を選択していった時代でもあり、その影響が、今日のノーベル賞受賞者が多くなっている素因でもある。平和利用を目指し、最先端の技術開発に立ち向かう学者たちが、今日の技術立国日本の礎を作り出したのではないでしょうか。経済的成長によって、国立より私立を目指し、官庁より企業を選択し、安定より成長を選択するエネルギッシュな時代であったと思い出す。懐かしい時代であった。 いつの時代も、平和利用か軍事利用かが、技術者の気持ちを揺り動かすのであるが、軍事的核利用は国際社会の平和的均衡状態を作り出しているが、原発利用は、小さな島国にあっては、自然災害に対処するには、また軍事的核搭載ミサイルに対処するには全く無力であり、巨大な自爆装置にもつながる原発は、日本の国益を総合的に見て賢明な策とは思えない。エネルギーの確保はほかの道を選択していくべきであり、本気になれば視点を変えて乗り越える力を日本人は持っていると思うのですが、あまりにも、現在のリーダーたちは、長期的展望、視点が欠けているというより、素養が欠落しているといえます。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
原発というと、60年ぐらい前の学生時代を思い出さずにはおれない、湯川博士のノーベル賞受賞に感化され、優秀な人材が原子力に興味を持ち、東大より京大を選択していった時代でもあり、その影響が、今日のノーベル賞受賞者が多くなっている素因でもある。平和利用を目指し、最先端の技術開発に立ち向かう学者たちが、今日の技術立国日本の礎を作り出したのではないでしょうか。経済的成長によって、国立より私立を目指し、官庁より企業を選択し、安定より成長を選択するエネルギッシュな時代であったと思い出す。懐かしい時代であった。
いつの時代も、平和利用か軍事利用かが、技術者の気持ちを揺り動かすのであるが、軍事的核利用は国際社会の平和的均衡状態を作り出しているが、原発利用は、小さな島国にあっては、自然災害に対処するには、また軍事的核搭載ミサイルに対処するには全く無力であり、巨大な自爆装置にもつながる原発は、日本の国益を総合的に見て賢明な策とは思えない。エネルギーの確保はほかの道を選択していくべきであり、本気になれば視点を変えて乗り越える力を日本人は持っていると思うのですが、あまりにも、現在のリーダーたちは、長期的展望、視点が欠けているというより、素養が欠落しているといえます。