私は狭い意味の諜報活動ではなく、もっと広い意味での世論工作に重きを置いているので、「彼等の活動で日本に実害を与えたか。それは全くない」という孫崎意見には反対です。理由の詳細は前にも書いたのでしるしませんが、ゾルゲは「ソ連邦英雄」の称号が贈られ、今もロシア駐日大使が東京近郊のゾルゲの墓に参る慣行だそうです。尾崎もソ連から死後に叙勲されているそうです。 ソ連やロシアは、かれらの価値をちゃんと理解し評価しているということだとおもいます。 ところで、孫崎さんの記述のなかで「開戦に反対する近衛を、追い落とし」というところは重要です。つまり、軍と検察が「開戦に反対する勢力」(そのなかには昭和天皇もはいっていたという人も多い)を押し込めたと言うことです。当時、内閣や内閣総理大臣にもっと高級官僚をグリップするチカラがあれば、戦争はおきなかったかも知れないということですね。 今起きている加計問題を想起すると、日本の内閣や内閣総理大臣まだまだ強い存在になっていないのだなあと思います。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
私は狭い意味の諜報活動ではなく、もっと広い意味での世論工作に重きを置いているので、「彼等の活動で日本に実害を与えたか。それは全くない」という孫崎意見には反対です。理由の詳細は前にも書いたのでしるしませんが、ゾルゲは「ソ連邦英雄」の称号が贈られ、今もロシア駐日大使が東京近郊のゾルゲの墓に参る慣行だそうです。尾崎もソ連から死後に叙勲されているそうです。
ソ連やロシアは、かれらの価値をちゃんと理解し評価しているということだとおもいます。
ところで、孫崎さんの記述のなかで「開戦に反対する近衛を、追い落とし」というところは重要です。つまり、軍と検察が「開戦に反対する勢力」(そのなかには昭和天皇もはいっていたという人も多い)を押し込めたと言うことです。当時、内閣や内閣総理大臣にもっと高級官僚をグリップするチカラがあれば、戦争はおきなかったかも知れないということですね。
今起きている加計問題を想起すると、日本の内閣や内閣総理大臣まだまだ強い存在になっていないのだなあと思います。