>>安倍首相を追い込める

無理でしょうね。

「お友達」がなんらかの利益をうけるなら違法というのなら、安倍首相とトヨタの社長は、加計ほどではないでしょうが、いちおう「お友達」でしょうから、安倍首相になってからの円安誘導はトヨタに利益をもたらしたわけなので、安倍首相はその責任をとって退陣しなきゃならない。
この議論がいかにばかばかしいか、わからない人はいないでしょう。

逆に「お友達」じゃなかったら不当な利益供与があってもいいのかというと、もちろんそんなはずはない。

以上の考察からわかるのは、「お友達」かどうかではなく、重要なのは、政策の決定過程に違法不当なことがあったかどうか、政治家に収賄そのほか枉法があったかどうかという点です。民進党の追求も朝日新聞も前川氏も、その点には全然向いていない。総理の圧力があったとしてもなんら不当なことではないことは、今までさんざんここで述べてきました。

前にも記事を引用しましたが、国際医療福祉大学の医学部新設はなにも問題にならず、文科官僚が多数天下っています。これをみても事態の本質は権力闘争です。

孫崎さんは「ようやく安倍政治の不正をただす方向に追い込んだ」というが、安倍首相が不正なことをしたという思い込みが最初からゆるぎなくあるから、それに反抗する前川氏が立派な人なようにみえるのです。気色悪い論法ですね。