安倍政権の今を見ていると田中角栄首相の時を想起するから不思議。国会喚問に応じた小佐野賢治氏は首相との関係を問われ「昵懇の間柄」と答えた。この昵懇がロッキードのピーナッツに繋がったのだろう。 思うに昵懇とは商売用語でもある。大型商品を売り込む場合、買い手の意思決定権者と昵懇であるかどうかが決め手となる。昵懇でなければ昵懇の人間を探し出し活用する。 今安倍政権で問われているのは官僚の忖度だ。官僚として忖度をうまくやれば美味しいプロモーションが期待できる。しかし、忖度は官僚の才覚やひらめきだけからでは生まれない。その裏に最高権力者の安倍氏との昵懇の存在とその願望がある。籠池氏も加計氏も安倍氏とは言わば昵懇の間柄。その関係とその内実を素早くキャッチしアウンの呼吸で結果を出したに違いない。そして、安倍氏と昵懇の存在はさほどの汗をかくことなくが満足したに違いない。 続く
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
安倍政権の今を見ていると田中角栄首相の時を想起するから不思議。国会喚問に応じた小佐野賢治氏は首相との関係を問われ「昵懇の間柄」と答えた。この昵懇がロッキードのピーナッツに繋がったのだろう。
思うに昵懇とは商売用語でもある。大型商品を売り込む場合、買い手の意思決定権者と昵懇であるかどうかが決め手となる。昵懇でなければ昵懇の人間を探し出し活用する。
今安倍政権で問われているのは官僚の忖度だ。官僚として忖度をうまくやれば美味しいプロモーションが期待できる。しかし、忖度は官僚の才覚やひらめきだけからでは生まれない。その裏に最高権力者の安倍氏との昵懇の存在とその願望がある。籠池氏も加計氏も安倍氏とは言わば昵懇の間柄。その関係とその内実を素早くキャッチしアウンの呼吸で結果を出したに違いない。そして、安倍氏と昵懇の存在はさほどの汗をかくことなくが満足したに違いない。
続く