younghope のコメント

トランプ大統領のサウジアラビア訪問で大きな出来事は、12兆円にも及ぶ最新鋭武器輸出である。

もともと湾岸諸国のスンニ派とイランのシーア派は、対立関係にあるが、カタールはスンニ派であり、急に他の湾岸諸国と対立関係になることは考えにくい。考えられる理由は、何であろうか。考えられる点。

①12兆円に及ぶ最新鋭武器で、イランに対する姿勢を強化しようとしたが、カタールは同意しなかったのか。
②ISに対する資金援助の道を今後断とうとしたが、カタールは同意しなかったのか。
③アルジャジーラ放送による「アラブの春」に代表される王家打倒に基本的に不快感が強いのか。

いずれにしろ、カタールには、米国の基地があり、一万人もの部隊が駐留している。中東関係に疎いトランプ大統領ののサウジアラビアとの和解工作が、複雑な中東をさらにわかりにくくしてしまった。米軍のトランプ大統領に対する不信感が増すことになり、トランプ大統領の権力基盤が失われていくばかりである。権限を持っていても、信頼できる部下を失うことばかりしていては、権力者として失格なのでしょう。

No.1 90ヶ月前

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